■対応バージョン: Excel 97/98(Mac)/2000

 循環参照とは、セルに入力した参照式が結果的に自分自身を参照している状態を言う。たとえばA1セルに「=B1」という参照式を入力する。B1セルには「=C1」と入力しよう。そしてC1セルには「=A1」と入れてみる。Enterキーを押すとエラーメッセージが表示されたはずだ。

 A1セルは参照式に従ってB1セルの値を表示する。B1セルはC1の値を参照している。さてC1セルは「=A1」だからA1セルの値を参照することになる。A1セルは回り回って自分自身を参照していることになる。これでは、いつまでたってもセルの値を確定することができない。

 循環参照となる参照式を入力すると、通常はエラーメッセージが表示される。だが、既存の計算式を編集しているうちに、知らぬ間に循環参照を引き起こすケースもある。循環参照になると、ステータスバーに「循環」と表示される。そんなときは「表示」メニューの「ツールバー」をポイントして「循環参照」ツールバーを表示しよう。左端の「循環参照トレース」ドロップダウンリストを開くと、循環参照になっているセルのアドレスがリスト表示されるので計算式を確認して正しく修正しよう。


そのワークシートに循環参照が存在すると、ステータスバーに表示される

「循環参照」ツールバーを使うと、循環参照しているセルを簡単に発見できる