【ワシントン】米財務省が12日発表した8月の財政収支は1480億ドル(約14兆8000億円)の赤字だった。このまま行けば、2013年度(12年10月~13年9月)の財政赤字は、1兆ドルを下回った2008年以来の水準に低下しそうだ。
歳入は1850億ドル、一方歳出は3330億ドルで前月比増加した。財務省は、9月1日に支給される予定だった社会保障やメディケア(高齢者医療保険)などの公的給付金の支払いが、同日は週末になるため8月30日に前倒しされたためだったとしている。
ホワイトハウスと議会共和党は、財政赤字削減交渉でのそれぞれの立場を有利にするために、8月の財政収支を使うことができそうだ。ホワイトハウスは、歳出削減と増税により財政赤字は急速に縮小していると強調できる。一方多くの共和党議員は、歳入が大規模なことを取り上げて、企業や家計に対する課税が既に高水準となっており、これ以上引き上げるべきではないとの共和党の主張を裏付けていると訴えることができる。
財政収支は、過去12カ月間のうち8カ月間赤字を計上した。アナリストによれば、9月は四半期毎の納税の締め切りに当たることや、9月の公的給付金の一部が8月に前倒し支払いされたことから、黒字となるとみられている。
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