3回DeNA2死二塁、ライトゴロに倒れた際に足を負傷し、倒れ込むブランコ=東京ドーム
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◇巨人3−1DeNA
巨人が5連勝を飾った。0−1の1回に阿部の犠飛で同点。7回に坂本の適時二塁打で1点を勝ち越し、長野のスクイズで3−1とした。ホールトンは7イニング2安打1失点で6勝目。DeNAは打線が精彩を欠いて3連敗を喫した。
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もう、勢いは誰にも止められない。巨人が連覇にまた一歩、前進だ。同点で迎えた7回無死一塁で坂本が左翼フェンス直撃の勝ち越し適時二塁打を放って、勝負あり。5連勝を飾った上、阪神が敗れたため、優勝マジックは「7」に減った。
「後ろの人にという気持ちで打席に立っていました」と語る坂本が打点を挙げたのは8月29日の阪神戦(東京ドーム)以来。うれしさはひとしおだ。「久しぶりにいい場面で安打が出て、良かった」。お立ち台では勇人スマイルがはじけた。
坂本にとって9月の初打点。何より、チームに力を与える一打だ。後半戦の懸案事項は背番号6の不調。8月は月間打率が2割5分4厘の低空飛行。コンディション不良もあって、6日からの阪神3連戦(甲子園)では一塁へ回った。前夜も無安打。原監督が「独りよがり」と名指しで叱責(しっせき)したほどだった。
悔しさを感じた坂本は昨年の好調だった時期の映像をチェック。復調のきっかけをつかみ、右飛だった1打席目で手応えを感じていた。そして、7回は勝負強さを発揮。原監督も「勇人にとって大きい」と目を細めた。
最短Vは17日の中日戦(ナゴヤドーム)。連覇へ一直線だ。もちろん、坂本もチームの波に乗り遅れるつもりはない。「1試合でも早く、優勝できるように頑張りたい」。自らのバットをラストスパートの原動力としていく。 (川越亮太)
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