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【モータースポーツ】

【F1】ライコネン、5年ぶり跳ね馬復帰 2年契約〜アロンソとの黄金コンビ誕生

2013年9月12日 8時58分

フェラーリ来季ラインアップ発表

 F1のフェラーリは11日、キミ・ライコネン(33)と2014年の正ドライバー契約が合意に達したことを発表した。契約期間は15年までの2年間。来季からコンビを組むのはフェルナンド・アロンソ(32)で、2人のチャンピオンをそろえた黄金コンビが誕生した。ライコネンは07年から3年間フェラーリに在籍しており、5年ぶりの復帰となる。前日の10日にはフェリペ・マッサ(32)が06年から在籍したフェラーリを今季限りで離れることを自身のツイッターで明らかにしており、ライコネン復帰の態勢は整えられていた。

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 世界中のメディアが予想していた通り、ライコネンのフェラーリ復帰が11日に発表された。15年までの2年契約に合意したライコネンはチームの公式メディアサイトで「成功に満ちた3年間を過ごしたマラネロ(フェラーリの本拠地)に帰ってこられて本当にハッピーだ」とコメント。復帰を素直に喜んだ。

 ライコネンのフェラーリ復帰は夏休み明けに一気に加速した。当初はレッドブル移籍が有力視されていたが、両者の話し合いは合意に至らず、レッドブルは若手育成プログラムでF1まで駆け上がってきたトロロッソのダニエル・リチャルドの起用を今月2日に発表。その前後からライコネンとフェラーリの話し合いが熱を帯びてきたとみられている。

 しかし、ライコネンがかつてフェラーリに在籍していた時は、ルカ・ディ・モンテゼモロ社長と激しく対立した。最終的にはアロンソを10年から迎え入れるため、契約が残っていたライコネンの契約を買い取ってまで両者の関係を断ち切った過去がある。当然、今回の復帰に至る過程では、ライコネンとモンテゼモロ社長の心のしこりが心配されたが、結果を残したいという両者の思惑が、それらの問題を乗り越えたようだ。

 フェラーリのお膝元で開催されたイタリアGP(8日決勝)では、ライコネンとマネジャーのS・ロバートソンさんが予選後にフェラーリの関係者と話し合いを行い、その後フェラーリの首脳陣が会談、翌日のレース後に仮契約に至ったといわれている。その一方でロータスとの残留交渉も並行して進められていたようだが、ライコネンが突きつけた条件への回答期限が11日に設定されており、それを待ってフェラーリとの本契約に至ったとみられている。

 フェラーリはミハエル・シューマッハが在籍した96〜06年、アロンソが加入した10〜13年に明確なNo.1ドライバー体制を築き、一人のエースをチーム全員でサポート。が、ライコネンの加入はその終わりを意味する。05、06年に王者となったアロンソ、07年王者のライコネンがチーム内で争う、緊張感たっぷりな14年シーズンとなりそうだ。

 

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