'13/9/12
広島銀23年ぶり広島県外出店
広島銀行(広島市中区)が、岡山市内で支店の出店を計画していることが11日、分かった。来年春のオープン予定で、広島県外の出店は23年ぶり。3月には中国銀行(岡山市北区)が広島市内へ40年ぶりに支店を出しており、県境を越えた競争が激しくなる。
出店予定地は、岡山市北区北長瀬表町。JR北長瀬駅に近く、これまで店舗がなく手薄だった岡山市の西部に位置する。既に約1200平方メートルの用地を取得した。法人向け融資や個人ローン、貸金庫サービスなど業務全般を手掛ける。
広島県外に出店するのは、1991年5月に倉敷市内へ支店を出して以来となる。新たな支店は岡山県内10店目、岡山市内では3店目。人口や企業が集まる岡山都市圏で営業力を高め、シェアの拡大を目指す。
池田晃治頭取は「岡山、倉敷市は成長が見込める地域。今ある支店とともに、さらに地域に密着したサービスを展開したい」との考えを示す。
広島銀は2012〜14年度の中期計画で、岡山、山口、愛媛3県の貸出金シェアを1%増やす目標を掲げる。昨年9月には倉敷市に住宅ローンセンターを開設した。
一方、岡山県を地盤とする中国銀は3月、広島市南区のマツダスタジアム南側に広島東支店を開いた。東西の広島、兵庫県へ営業エリアを広げる「両翼展開」を進めている。
中国地方は、人口減少で市場は縮む傾向にある。収益が見込める都市部で、ライバルの金融機関がぶつかり合うケースがさらに増えそうだ。