米ニューヨーク連銀総裁、デリバティブ規制改革の遅れ警告
[12日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は12日、20カ国・地域(G20)が進めているデリバティブ規制改革について、進ちょくは遅く、他の全般的な金融市場改革に比べて不十分な可能性があると懸念を示した。
総裁は「店頭デリバティブ改革は全般的な金融規制改革の流れに適合するが、他の分野の改革レベルに劣るリスクが大きい」と述べた。
スワップ取引の規制強化は、銀行の自己資本規制強化などの実施に比べ困難であるとしながらも、「強力かつ調和した」店頭スワップ市場の構築にはまだ程遠いとした。
バーゼル銀行監督委員会などが先週発表したデリバティブ国際規制の最終報告では、清算機関を通さないスワップに義務付ける当初証拠金の差し入れについて、当初証拠金の対象となる適格担保の範囲を拡大するなど、担保要件を従来想定から緩和した。景気回復への影響を指摘する一部金融機関の懸念に配慮し、過度に厳しい規制を避けた格好だ。
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