イタリア国債入札で利回り上昇、3年債は約1年ぶり高水準
[ミラノ 12日 ロイター] - イタリア財務省が12日実施した3年債入札は、平均落札利回りが2.7%と、7月中旬の前回入札の2.3%から上昇した。国内で政局不安が続き、米緩和縮小観測の高まりを受け高リスク資産の利回りが上昇するなか、約1年ぶりの高水準となった。
3年債(2016年償還)の応札倍率は1.5倍と、前回の1.3倍から上昇した。調達額は40億ユーロと、目標の上限に達した。
2028年9月償還債の平均落札利回りは4.9%。前回6月の入札の4.7%から上昇した。応札倍率は1.4倍と、前回の1.7倍から低下した。
イタリアでは、ベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪問題をめぐり元首相率いる自由国民党(PDL)が連立政権からの離脱をほのめかすなど、政権崩壊が懸念されており、政局不安の高まりからイタリア国債利回りが2012年3月以来初めてスペイン国債を上回るなどの影響が出ている。
スピロ・ソブリン・ストラテジーのディレクター、ニコラス・スピロ氏は、レッタ首相率いる連立政権は、ベルルスコーニ元首相をめぐる問題で崩壊の瀬戸際に追いやられていると指摘。「イタリアの債券市場でパニックは起きていないが、緊張状態はしばらく前から続いている」と述べた。
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オバマ米大統領は、シリアから国内問題へと政府の優先課題をシフトする考えを示した。予算案協議などに取り組む構えだ。
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