米国債:続伸、高利回りが需要を誘い30年債入札が好調
9月12日(ブルームバーグ):米国債相場は続伸。利回りが2年ぶり高水準に近いことから、この日の30年債の入札(130億ドル)では旺盛な需要が見られた。
入札の結果によると、最高落札利回りは3.820%。ブルームバーグ・ニュースがプライマリーディーラー(政府証券後任ディーラー)11社を対象にまとめた事前予想は3.823%だった。応札倍率 は2.4倍と、8月入札時の2.11倍を上回った。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、米国債は入札前から堅調に推移した。欧州と日本の経済統計は景気への楽観を押さえる結果となった。
ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券トレーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ氏は「入札は好調だった」と指摘。「様子見の資金が大量に控えている。FOMCはこれまで思っていたほど積極的な縮小には動かないかもしれない」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、午後2時46分現在、30年債 利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.83%。一時は5bp下げた。8月22日には2011年8月以来で最高の3.94%を付けていた。30年債(表面利率3.625%、償還期限2043年8月)価格は3/8上昇して96 10/32。
10年債利回りは2bp下げて2.9%。9月4日以来で最低の2.86%に下げる場面もあった。
原題:Treasuries Advance as U.S. Auctions $13 Billion in 30-YearBonds(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Susanne Walker swalker33@bloomberg.net
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更新日時: 2013/09/13 04:09 JST