広島市中心部は１２日、南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、蒸し暑い朝を迎えた。残暑の中、中区河原町の平和大通り沿いでは、秋の季語でもあるザクロが赤く色づき、季節の移ろいを感じさせている。

　緑地帯に立つ１本の木に、直径５〜１０センチほどの実が約２０個実っている。散歩していた中区の永井明さん（７９）は「きれいに色づいている。ことしの夏は特に暑かったので、秋が待ち遠しい」と話していた。

　広島地方気象台によると、この日の広島市中区の最低気温は平年に比べて３・８度高い２５・３度。呉市（２５・３度）と大竹市（２５・２度）でも２５度を上回り、熱帯夜となった。１３日も蒸し暑い状態が続くが、徐々に朝晩の気温が下がり、秋の気配が訪れるという。

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【写真説明】赤く色づいたザクロの実。秋の訪れを感じさせる＝１２日午前９時５０分、広島市中区河原町（撮影・山崎亮）