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'13/9/10

楽笑座、常時開館取りやめ



 庄原市が市民活動の拠点として整備した西本町の「楽笑座」が4月から常時開館を取りやめている。施設内で食事を提供していた企業が撤退し、楽笑座に常駐させる人繰りが付かなくなったため。市は近く市民たちで検討会を立ち上げて、今後の施設の活用方法を探る。

 楽笑座は合併前の旧庄原市が2005年3月にオープン。築200年以上の酒蔵などを約4400万円かけて改修した。市街地のにぎわい再生が狙いだった。ランチなどの提供を通じて常時開館し市民の拠点としていた。

 現在も市に申請すれば、演奏会や映画上映会など多目的に使用できる。しかし3月末で食事を提供していた企業が営業不振などから撤退。ここ約半年は、イベントなどで使われる時以外は閉まった状態になっている。

 施設は飲食店としての利用がほとんどだった。市によると、11年度は飲食で9620人が来場した。一方、多目的利用は11年度26件(859人)。月平均2回程度の利用にとどまっていた。

 市はより地域の現状に合った活用策を探る。今月末にも、住民や地元商業関係者などによる検討会を立ち上げる。近隣にある市交流施設「紅梅通り三軒茶屋」やショッピングセンターなどとの連携策を話し合う。

【写真説明】4月から常時開館できなくなっている楽笑座




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