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'13/9/10

住民にトンネル建設推進強調



 広島県の湯崎英彦知事は8日、広島市東区の広島高速5号二葉山トンネル建設をめぐり、地盤沈下の恐れがあるとして建設に反対する同区牛田東3丁目の住民と面会した。建設中止を求める意見や安全性を懸念する声が相次いだのに対し、湯崎知事は「生活の安全性は絶対に守る」と述べ、推進する考えをあらためて強調した。

 会場は地区の集会所で、住民65人が出席。「二葉山トンネル建設に反対する牛田東3丁目の会」の7人が発言した。

 「住民に犠牲を強いるような工事はやめてほしい」「地盤沈下の目標値は0ミリであるべきだ」と中止、見直しを求める声や、「計画区域の上には(地盤が安定していない)盛り土の造成地もある。直下を掘るのは不安」などの指摘が続いた。

 湯崎知事は、地盤沈下の抑制に優れた「シールド工法」を採用することで牛田地区の沈下を最大2・7ミリに抑えることができると説明。「0ミリは困難だが(この水準の沈下が起きても)生活に支障は出ない。日本建築学会が示す許容の範囲内」と理解を求めた。

 議論は平行線をたどり、予定の50分を1時間超えた。

【写真説明】二葉山トンネルの建設に反対する住民の意見を聞く湯崎知事(奥右端)




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