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'13/9/13

旧公社土地、売れ行き不振




 三次市が、市土地開発公社から買い取った三良坂町灰塚の「のぞみが丘団地」内にある土地の売れ行きが芳しくない。10カ所計約3・3ヘクタールのうち、売れそうな4カ所計約1・6ヘクタールを今春入札にかけたところ1件売れたが、売れ残った3件に問い合わせはない。

 5月の入札では996・38平方メートルの宅地に1件の応札があり、622万1300円で個人が落札した。残った土地は9473平方メートル(最低売却価格2046万2千円)の雑種地・原野、4068平方メートル(同1509万3千円)の雑種地、964・23平方メートル(同530万4千円)の宅地。売却物件として6月10日から市のホームページに載せている。

 同団地内の土地はいずれも、旧三良坂町の土地開発公社が1993年、灰塚ダム建設で水没した地区の住民の住宅用地として取得した。引き継いだ市土地開発公社のことし2月の解散に伴い、吉舎町や東酒屋町などにある公社の所有地と合わせて市が買った。

 公社から買い戻した全約6・4ヘクタールのうち、同団地分は半数の約3・3ヘクタールを占める。市はそのすべてをいずれ売り払う予定。まず売りに出した約1・6ヘクタールの価格は、市が2月に鑑定評価をして決めた。地価が下がり、4件とも旧三良坂町の公社が購入したときの15〜30%の値段になった。

 2014年度に全線が開通する中国横断自動車道尾道松江線の三良坂インターチェンジ(IC、仮称)にも近い立地だが、市財務部は「土地が広すぎるのか、個人だと買いづらいようだ。企業立地や、不動産業者の購入を期待している」とする。土地を小分けにして売れ残ることを避けるため、市は一括して完売を目指す。

【写真説明】三次市が売りに出している三良坂町の土地




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