「続、俺の屍を越えてゆけ」企画メモ
05/01/20
キーワードがいくつか出ただけなのに、なんだかここ数日で1本のゲームとしての落とし所が自分の中である程度見えてきた気がする。 イメージが拡散しないうちに文章として書き留めておく。 ●キーワード:
主人公の一族の属性を以下2点変更。
・定住 → 流浪 ・体制側 → 反体制側 ●ゲームスタート前の設定:
舞台のイメージは俺屍の小説の対談にもあったとおり古代の東北。
桓武天皇が蝦夷(今の東北地方)の平定に坂上田村麻呂を送り込んで、アテルイを倒した。 ま、あの辺りの場所、時代。 (と言っても厳密に史実をなぞるつもりはゼンゼンないのだけど) で、京に連行されたアテルイは斬首。 けっこう長期間、朝廷に抵抗していたアテルイがあっさり捕まったのはいろいろ密約があったんじゃないかと、僕は勘ぐっている。 たとえば「おまえが投降すれば、一族の命も財産も蝦夷の自治権も保証する」とか、なんとか。 でもこの約束を朝廷は一方的に破棄、というかハナから守るつもりはなかった。 ●ここからゲームスタート:
京でさらしものになってるアテルイの首に、一族があがめる神が告げる。
「蝦夷は朝廷が蹂躙。一族郎党、皆殺し。一族を守護してきた神々の多くは封印された」 この話を聞くと生首の眼がぎょろりと開く。 怒り心頭の魂は蝦夷に飛び、一族で唯一難を逃れた子供に宿る。 その子は禁断の呪いを自らに施す。 その呪いこそ、俺屍でおなじみ「短命」と「種絶」。 この呪いと引き換えに、この子とその子孫は、やおろずの神と交わり、人にして人にあらざる超人となる。 ●この時点での蝦夷(しつこいが今の東北地方)の状況:
12箇所ほどの拠点(町、金山、港、神社など)の大半は破壊され、かつ朝廷の支配下。
それら拠点を結ぶ主要な街道には、朝廷軍の城や砦、関所。 住人は圧制に苦しんでいる。 東北各地に点在する、一族があがめてきた神々の祠も7割がた封印。 それを守るために、朝廷お抱えの陰陽師が妖怪変化を召還。 朝廷が派遣した将軍たちにも憑依させている。 一族は封印を逃れた神々が守る、北の果ての寒村で決起。 ●プレイヤーにできること:
・封印されている、あるいは敵に操られている神々を解放。
・町や港、金山など、各地の拠点を復興。 追記。復興すると中国の品が入手できたり、毎年金が送られてきたり、特注の武器防具がオーダーできたり、神社を建立し町を妖怪から守ったり。 各拠点ごとに特色のある独自機能が追加、発展する。 ・朝廷の城や砦を攻略。奪われた金品や巻物、武器などを取り返す。 奉納点を稼ぐ。ただしボスを倒しても1年くらいすると、中央から新たな将軍が派遣されてくる。 ・交神の儀を通じ一族に強い神々の血を入れパラメータ強化。 ●侵攻する中ボス:
今作の中ボスは、特定の場所に固定のタイプだけではなく、移動してくる者もいる。
蝦夷最南の朝廷の城、あるいは港から、一族討伐の精鋭部隊(もちろん妖怪や鬼)が定期的に放たれる。ただし冬になると撤退。 フィールドマップは東北地方の拠点を街道が結んでいる。 そのルートを一族の滞留地点めがけて侵攻。 一族の力が弱いうちに、この部隊と遭遇し運が悪ければお家断絶。 ゲームオーバー。 もちろん討伐隊もだんだん凄いヤツが出てくる。 だから一族は常に一箇所に留まれず、逃げ続けるはめに。 ●裏設定:
前作俺屍の呪いから解放された一族。
人間離れした戦闘力は失ったものの市中での人気、財産。 さらにいざとなれば、一族には神々の後ろ盾。 時の帝にとっては脅威。理由をつけて一族を排除したいと考える。 一族もまた、帝の動向にうすうす気づいている。 人間同士の争いを好まず、再び京の都が荒れることをよしとしない一族は、当主の決断により都を離れ流浪、当時の最北、蝦夷に定着。 その際、一族を守護する神々(前作の神々)もこの地に分社。 さらに蝦夷固有の神々もこの列に加わる。 一族は神々の加護もあり、この地で繁栄。 いつしか尊敬を集める有力な地方豪族となる。 帝は蝦夷の金に目をつけ、完全支配をたくらみ大軍を派遣。 しかし蝦夷には、彼の一族がいた。 少数精鋭のゲリラ戦で数的不利を何度も凌ぐ。 が、両陣営ともに次第に疲弊。 とくに人口、穀物の生産量で劣る蝦夷側は泥沼。 朝廷側から和睦の提案。 条件は「一族の当主が京に出向き、帝に臣下の礼をとる。そうすれば兵を引き、蝦夷の将軍に取り立て自治権も認める」とか、なんとか。 つまり形だけ負けを認め一度頭を下げれば実利は取れる。 で、のこのこ出かけていって、冒頭のさらし首に。 ●墓参り:
他界した一族は、没した地に墓。
その地に行けば、墓参が可能。 かかさず墓参りをすれば、ほんのわずか、パラメータがアップ。 ●ダンジョンの構造:
今作では出入口が複数ある通過するタイプも。
陰陽師の術により、不可思議な異空間も。 ●飢饉、疫病:
妖怪により飢饉、疫病が発生。
町などの投資レベルが下がる。 発生を防ぐためには、その地に神社を建立し強い神をまつる。 ●PSPなら:
前作の養子の交換、氏神の分社に加え、以下の機能を追加。
・他プレイヤー一族との間に子供を作る。奉納点は交神の半分。 ・対戦。 ●ゲームの目的:
最南の城に立てこもり帝を影で操る悪の陰陽師。
さらにその陰陽師を操る者(おそらくは裏切った神)を特定し成敗。 朝廷と和睦。蝦夷に平和を取り戻す。 ●タイトル別案:
「鬼と呼ばれた一族」
「鬼の系譜」 以上 |