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政治
9条改正 枝野私案に異論続出 民主執行部も扱いに苦慮?党内対立再燃も
2013.9.12 23:19
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「わが国の安全を守るために行動している他国の部隊」への武力攻撃も、日本の平和や安全に影響を及ぼす場合は自衛権発動の対象とした。護憲派が重視してきた内閣法制局の解釈をそのまま引用する形で集団的自衛権の行使に踏み込んだ折衷案といえる。
だが、保守系議員は「解釈改憲を完全に否定している」と批判。私案は9条の条文を変えずに条項を追加する格好となっているが、リベラル系には9条を変更すること自体を問題視する議員が少なくない。「アクセルとブレーキを同時に踏んだ内容だ」(中堅)と揶(や)揄(ゆ)する声まで出る始末で、枝野私案をきっかけに、かえって党内対立が再燃する可能性すらある
枝野私案骨子
・わが国の安全を守るため行動している他国の部隊に対し、急迫不正の武力攻撃がなされ、他に適当な手段がなく、わが国の平和と安全に影響を及ぼすおそれがある場合において、必要最小限の範囲で他国と共同して自衛権を行使できる。
・わが国が加盟する普遍的国際機関によって実施、要請される国際的な平和や安全に必要な活動には参加、協力することができる。その活動に協力する場合、急迫不正の武力攻撃がなされたときに限り、必要最小限の自衛措置をとることができる。
・内閣総理大臣は自衛権に基づく実力行使のための組織の最高指揮官として統括し、事前又は緊急を要する場合は事後直ちに国会の承認を得なければならない。
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