ビルマ:旧陸軍部隊、終戦知らず9月も戦闘 次々に死者
毎日新聞 2013年09月12日 15時00分(最終更新 09月12日 17時03分)
小谷さんの手元にある第5遊撃隊の死没者名簿。「死没月日」の欄には「昭和二十年九月四日」の記述もある。「この日、私を残して先に行った部隊が川を渡る途中、ビルマ解放軍の銃撃を受け、約10人が死んだ。軍司令部でよく酒を酌み交わした兵長も死にました」
小谷さんが一人山中の小屋に残った日、その兵長は「一緒に行こう。俺の手にすがれ」と泣いたという。「若い人がね、戦闘の真ん中に送り込まれて、あっという間に死んでしまう。戦争は勝っても負けても悲惨ですわ」【遠藤孝康】