UPDATE 1-米新規失業保険申請件数は29.2万件に大幅減、システム問題が要因との見方
(内容を追加しました) [ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した9月7日までの週 の新規失業保険申請件数は29万2000件と、前週から3万1000件と大幅に減少し 、2006年以来の低水準となった。労働省は、減少の大部分はコンピューターシステム の問題によりすべての申請を処理できなかったことが要因だったとの見方を示している。 労働省のアナリストによると、2つの州でコンピューターシステムの改良作業が進め られており、全ての申請を処理できなかった。どの州かは明らかにしていないが、ひとつ は大きな州、もうひとつは小さな州としている。 市場では33万件への増加が予想されていた。4週間移動平均は32万1250件と 、前週から7500件減少。8月31日までの週の受給総数は287万1000件と、前 週の294万4000件から減少した。 今回の週間新規失業保険申請件数統計は、米連邦準備理事会(FRB)が17─1 8日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)前の最後のもの。同FOMCでは緩和縮小開 始の是非が検討されるとみられているが、判断が難しくなったとの見方も出ている。 労働省アナリストは、当該週に処理されなかった申請は、次週の統計に反映される公 算が大きいとしている。 今回の統計はまた、2日が祝日だったことで正確な申請件数が反映されていない可能 性もある。 ニューエッジ・ストラテジーのアナリスト、アナリーザ・ピアッツァ氏は、「今回の 減少の背景には一部、一時的な要因があった可能性もある」としながらも、「米労働市場 が緩やかながらも回復過程にあることが示された」としている。 申請件数が低下傾向にあることは、FRBが早くて今月のFOMCで緩和縮小着手を 決定するとの観測が高まる一因となっている。 *米新規失業保険週間申請件数に関するグラフィックはこちらをご覧ください。 link.reuters.com/xew34t *統計の詳細は以下の通り。 (失業保険・Rは修正値) 日付までの週 申請件数 4週間移動平均 受給総数 受給者比率(%) 09/07/13 292,000 321,250 N/A N/A 08/31/13 323,000 328,750-R 2,871,000 2.2 08/24/13 333,000-R 331,750-R 2,944,000-R 2.3 08/17/13 337,000 330,500 2,994,000 2.3 08/10/13 322,000 332,500 3,003,000 2.3 08/03/13 335,000 336,000 2,970,000 2.3 07/27/13 328,000 341,750 3,023,000 2.3 07/20/13 345,000 345,750 2,951,000 2.3 エコノミスト予想 申請件数: 330,000 受給総数: 2.960 mln
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マインド悪化への不安消えず
市場は消費増税を織り込み済みだが、デフレ脱却に重要な消費マインドの悪化を懸念する声も消えていない。 記事の全文