米失業保険申請:29万件に減少-2州のシステム更新が影響
9月12日(ブルームバーグ):先週の米新規失業保険申請件数は前週比で減少し、2006年4月以来の低水準となった。2州がコンピューターシステムを更新し、その影響で報告された申請件数が通常より少なくなった。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は前週から3万1000件減少し、29万2000件となった。先週はレーバーデーの祝日もあった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33万件だった。関連機関の広報担当は、システム更新が申請件数の減少に大きく影響したと述べた。
TDセキュリティーズの米金利調査ディレクター、ミラン・マルレイン氏は「力強い雇用の伸びが近く始まるかもしれない」とし、「労働市場の改善が見られ始めれば、今後の信頼感や消費にはさらなる追い風となるだろう」と述べた。
労働省の報道官によれば、今回推計値を報告した州はなかった。システムを更新した2州も労働省に申請件数を報告したが、集計された数は通常より少なかった。同報道官はまた、今回の申請件数減少は、労働市場環境の変化を示唆するものでは恐らくないだろうと指摘した。
より変動の少ない4週移動平均は32万1250件と、前週の32万8750件から減少し、07年10月以来の低水準となった。
失業保険の継続受給者数 は8月31日までの1週間で7万3000人減少して287万人だった。
輸入物価指数また、この日別に発表された8月の輸入物価指数 は前月比変わらず。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.5%上昇だった。前月は0.1%上昇(速報値0.2%上昇)に修正された。
燃料を除くベースでの輸入物価は前月比0.2%低下。自動車は前月比0.1%低下。前年比では1%低下と、1990年5月以降で最大の落ち込みとなった。
原題:Initial Jobless Claims Slump as Two U.S. StatesUnderreport (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jeanna Smialek jsmialek1@bloomberg.net
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更新日時: 2013/09/12 23:51 JST