UPDATE 2-豪雇用統計、8月失業率は5.8%と4年ぶりの高さ 利下げ観測再燃
(内容を追加しました)
[シドニー12日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が12日発表した8月の雇用統計によると、就業者数は季節調整済みで前月比1万0800人減と、増加予想に反して減少した。失業率は5.8%に上昇し、4年ぶりの高さとなった。
ロイターがまとめた市場予想では、就業者数は1万人増、失業率は5.8%だった。
フルタイム雇用者は季節調整済みで2600人減少、パートタイム雇用者は同8200人減少した。
7月の失業率は5.7%。就業者数は季節調整済みで前月比1万1400人減に改定された。
市場では利下げ観測が再燃している。これまでは、中国や先進国の大半における経済指標改善を受けて、利下げ観測は下火になっていた。
コモンウェルス銀行(CBA)のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏は「ここ数週間の経済見通しに対する楽観をやや後退させる内容だ」と指摘。「現在のように失業率が上昇傾向にある限り、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が毎月金利水準をみて、追加利下げの必要があるかを検討することになるだろう」との見方を示した。
インターバンク先物市場<0#YIB:>では、クリスマスまでの利下げ確率を50%と織り込んでいる。統計発表前は38%。3年物国債利回り は2.90%で6カ月ぶり高水準の3.0%から低下した。
豪中銀は8月、政策金利を過去最低の2.5%に引き下げている。
*セクター別就業者数:
*失業率とインフレ率の推移:
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