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では、過去のおさがり公演がまとめられていることには、なにか意図があるのだろうか。
「運営のAKS側にはかつて、AKB48とSKE48と競わせようという意図があったと思いますし、実際、メンバーの松井珠理奈や松井玲奈も総選挙で『1位になりたい』と明言し、SKE48の存在感をアピールしようと頑張っているところがありました。でも最近は、SKE48のメンバーは以前ほどAKB48を意識せず、SKE48はSKE48としての道を歩み始めているように思えます。というのも、6月に行われた第5回選抜総選挙では、松井珠理奈がSKE48歴代最高の6位となり、松井玲奈、須田亜香里とともに選抜入りを果たし、すでにSKE48の存在感は盤石になってきているからです。世間一般で顔が認知されているメンバーの数は、AKB48とさほど変わらないところまで来ています。そう考えると、今回、発売されるCDの公演がすべて、AKB48のおさがり公演であることには、ある種の決別の意志のようなものも感じられます。過去のおさがり公演のCDをまとめて出すことによって、これまでのSKE48を卒業し、“AKB48の背中を追うSKE48”という構図から脱却しようとしているのかもしれません」
では、このCDの発表後に、かねてより待望されているSKE48のオリジナル公演が始動する可能性は?
「SKE48に限らず、NMB48やHKT48もそうなんですが、各グループのオリジナル公演の計画は、2~3年前から滞っています。秋元康さんら制作陣が多忙すぎて、やりたくてもやれないというのが現実のようです。今回のCD発売に新生SKE48の意思表示が込められているのは間違いないと思いますが、今後、新たにオリジナル公演が行われるかどうかは疑問です」
今年、体制を大きく変えて再出発を果たすSKE48。今回のCDが大きな意味を持つためにも、オリジナル公演の実現に期待したい。
(取材・文=マツタヒロノリ)
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