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【ふらっと難読地名辞典】〈相楽〉地名と神社、同じなのに違う読み
垂仁天皇の后に召された丹波道主(たんばのみちぬし)の4人の娘のうち、美しくないとの理由で都から国に送還された円野比売命(まどのひめのみひと)がそれを恥じ、途中の「山代国之相楽」で木の枝に取り懸(か)かって首をつって自殺しようとした。それで、そこを名付けて懸木(さがりき)といった。のちに、「さがらか」「さがなか」と訛(なま)ったのだという。
さて、相楽神社である。創立の時期は定かではないが、江戸時代までは八幡神社と呼ばれていた。だが、明治10年に『延喜式』神名帳に相楽郡一座「相楽(さからかの)神社」と明記されていることがわかったため、社名を改めた。室町時代初期に造営された本殿は国の重要文化財である。
また、同神社から西北に数分歩くと、藤原百川(ももかわ)公墓がある。平安遷都を成し遂げた桓武天皇の擁立に尽くした藤原式家の百川の墓と伝わる小さな塚だ。夫人とともに葬られたとされ、桜の木に囲まれて2つ並んでいる。
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