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福島のがれき処理 めど立たず
9月11日 4時19分

東日本大震災で発生したがれきの処理について、環境省は岩手県と宮城県では来年3月末の目標までに処理を終えられる一方で、福島県では目標までには終えられないとしていて、完了のめどは立っていません。

震災で発生したがれきと津波による堆積物は▽岩手県で527万トン、▽宮城県で1765万トン、▽福島県では原発事故による避難区域を除いて337万トンで、合わせて2629万トンと推計されていて、環境省は来年3月末までにすべての処理を終えるという目標を掲げています。
ことし7月末までに処理が終わった割合は、岩手県が62%、宮城県が77%で、環境省は、いずれも着実に処理が進んでいて来年3月末までに処理を終えられる見通しだとしています。
一方、福島県では避難区域を除くがれきの処理の進捗(しんちょく)率は42%にとどまっているほか、避難区域の11市町村では仮置き場を確保できた自治体は南相馬市、大熊町、楢葉町、川内村の4市町村だけで、完了のめどは立っていません。
このため、環境省は、まずは仮置き場への運び込みを優先し、仮置き場を確保できた4市町村では、来年3月末までに仮置き場への運び込みをおおむね終えるとともに、残りの自治体でも仮置き場の設置に住民からの同意をなるべく早く得て、がれきが復興の妨げにならないよう処理を急ぎたいとしています。

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