「ディスる」風潮広がる韓国

相手攻撃するヒップホップ文化、番組・CM・政治・社会に広がる
ネットユーザーの間では一種の「遊び」
最近話題の「ラッパーのディス曲合戦」
中傷合戦が流行語に
発言の自由VS尊重精神低下、風刺ではなく人格攻撃などの「中傷合戦」増長

 インターネット上の書き込みは、もう一つの「ディスる場」だ。一部タレントや政治家が暴言を発したという記事が掲載されると、すぐに「お前もコントロールビートダウンするのか」というコメントがあっという間に続々と書き込まれる。大学院生キム・ヨンモさん(28)は「僕が一度(そうしたコメントを)書き込むと、次々とほかの人から同様のコメントが付くので、グループで遊んでいるような面白さがある」と語った。ポピュラーミュージック評論家のキム・ボンヒョン氏は「韓国ではこれまで好戦的な態度はタブー視されてきたが、最近の若者たちは遊びとして受け入れている」と話す。

 また、幾つかの番組は早々にディスる風潮をネタの一つの軸にしてきた。先月放送が終了したバラエティー番組の人気コーナー『ヒザ打ち導師』(MBC)は、バッシングされているタレントを出演させ、ストレートな質問を投げ掛ける「毒舌トーク」をバラエティー界のトレンドとして定着させた。MBC『ラジオスター』、tvN『SNLコリア』なども出演者が話したくないような過去に触れて笑いを取る。安哲秀(アン・チョルス)議員や安倍晋三首相など、国内外の政治家をテレビに登場させてパロディーにした『SNLコリア』の『汝矣島テレタビーズ』や『グローバル・テレタビーズ』は番組が政治をディスるコーナーだ。

 与党のセヌリ党は先月6日から31日まで「ディスり公募展」を開催した。「セヌリ党をディスれ」というキャッチフレーズで「セヌリ党に不満のある20-30代のあなたのためにセヌリ党が(ディスる)場所を提供します。いろいろな方々のご批判やご叱責(しっせき)でセヌリ党は発展できるでしょう」とPRした。ディスる文化が広がっていることについて、韓国トレンド研究院のパク・ソンヒ責任研究員は「脱権威主義文化が広まって批判の聖域がなくなり、特定のターゲットを名指しで批判したときに感じる良心の呵責(かしゃく)も減ったため」と分析している。

チョン・サンヒョク記者
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