エイズ感染を隠し性的関係、男性5人を逮捕

ネットで知り合い覚せい剤を使用、5人中3人がエイズ感染

 日常的に覚せい剤を使用し、幻覚状態で性的関係を持っていた男性の同性愛者らが一斉に検察に摘発された。容疑者の中には、エイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)の感染者も含まれており、性的関係を持つことでエイズを感染させていたことが分かった。

 ソウル東部地検刑事4部(キム・チュンウ部長)は10日、覚せい剤を日常的に売買、使用していた疑い(麻薬類の管理に関する法律違反)で、W容疑者(39)ら5人を逮捕・起訴した、と発表した。検察によると、W容疑者らはインターネット上の同性愛者コミュニティーサイトを通じて知り合い、今年1月から7月にかけ、Y容疑者(45)が経営する京畿道水原市のモーテルで数回にわたり覚せい剤を売買、これを飲み物に混ぜたり、注射したりした疑いが持たれている。Y容疑者は同性愛者コミュニティーサイトのメンバーらに客室を提供し、中国人から購入した覚せい剤を売ったり、無償で提供したりし、メンバーらと性的関係を持っていた。

 5人のうち、W容疑者とY容疑者、B容疑者(35)の3人はエイズに感染していたことが分かった。W容疑者とY容疑者はエイズに感染したことを隠して性的関係を持ち、またW容疑者と性的関係を持ったB容疑者は、拘置所で受けた血液検査の結果、エイズへの感染が判明した。容疑者らは拘置所で隔離され、定期的に医師の診察を受けるなど特別な管理の下に置かれている。容疑者らは、会員数が29万人を超える韓国最大の同性愛者コミュニティーサイトの会員ということが分かった。

 検察の関係者は「一部の同性愛者の間で薬物の使用が横行していることが確認されており、同性愛者の間でエイズの感染拡大が懸念されている」と語った。

イ・オクチン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース