検定合格の高校歴史教科書 修正・補完へ=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国教育部の徐南洙(ソ・ナムス)長官は11日、国史編纂(へんさん)委員会の検定審議委員会で合格判定を受けた高校の韓国史教科書の内容を再検討し、修正、補完するとの方針を明らかにした。

 再検討される教科書は、先月30日に国史編纂委が検定審議委員会の最終審査で合格判定を受けたと発表した8種類。この中には保守系の学者らが執筆した教学社の教科書も含まれている。同社の教科書については、民主化運動などを担ってきた革新系の政党は歴史的事実関係をゆがめているとの見方を示している。

 徐長官は、国史編纂委と共同でこれら教科書の分析を行い、10月末までに修正・補完作業を終える計画を明らかにした。

 また、教学社の教科書の合格取り消しを求める声が一部で出ていることについて「今のところ取り消しは検討していない」と述べた。

 教学社を除く残り7種類の教科書も再検討する理由については「ほかの教科書も、教学社の教科書が指摘を受けたような問題点があるため」と説明したが、具体的な内容については言及を避けた。

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