Xバンドレーダー:京都府知事受け入れへ 京丹後市に配備
毎日新聞 2013年09月10日 07時15分
弾道ミサイル発射を探知し追尾する米軍の高性能レーダー「Xバンドレーダー」を京都府京丹後市丹後町の航空自衛隊「経(きょう)ケ岬分屯基地」に配備する計画で、山田啓二・同府知事は9日、記者会見で「安全面や地元負担などで国と細かい条件を詰めており、大筋で見通しが立ちつつある」と述べ、国との合意が可能になったとして、受け入れに前向きな姿勢を示した。10日午後、中山泰(やすし)・同市長と共に小野寺五典防衛相と会談する。
Xバンドレーダーは、青森県つがる市の空自車力(しゃりき)分屯基地に次いで国内2カ所目。米軍の隊員や軍属ら最大約160人が配属される見込みで近畿唯一の米軍施設となる。地元住民らから反対の声が出ているが、中山市長はこれまで、事件事故の防止と発生時の対応、住民生活や産業への影響対策などを政府に確認することを条件に、受け入れる姿勢を示していた。
Xバンドレーダーをめぐっては日米両政府が今年2月、ミサイル開発を進める北朝鮮への対応などを目的に同市を候補地に内定。防衛省が府と市に計画内容などを説明してきた。山田知事は「直接影響を受ける市の意向を尊重する」と話していた。【土本匡孝】