大相撲の元大関で東十両3枚目の把瑠都関(28)=エストニア出身、尾上部屋=が11日、引退した。左膝の回復が遅れて稽古できない状態が続き、同日に日本相撲協会へ引退届を提出。親方になるための年寄名跡を取得しておらず、このまま角界を去る見込み。
把瑠都関は関脇だった5月の夏場所で古傷の左膝靱帯などを痛めて途中休場。7月の名古屋場所を全休し、15日初日の秋場所の番付は大関経験者で3人目の十両転落となった。
「エストニアの怪人」と呼ばれた把瑠都関は堂々たる体格で圧倒的なパワーを発揮。2010年夏場所でブルガリア出身の琴欧洲関に次いで欧州勢2人目の大関に昇進した。