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【モータースポーツ】<ムッシュ柴田、F1を往く!!>世界チャンピオンのツートップ誕生へ 第12戦イタリアGP編2013年9月11日 10時8分 モンツァには毎年、イタリアGPならではのゲストが来ます。フェラーリの歴史を彩った人々です。今年はジャン・アレジとジョン・サーティースが、元気な姿を見せていました。アレジについては、今さら説明の必要はないでしょう。結果的にフェラーリ時代の1勝が、彼のF1での唯一の勝利となりましたが、今もイタリアでの人気は抜群です。
サーティースは、若い人には馴染みがないかもしれませんが、偉大な世界チャンピオンです。二輪の世界選手権と四輪のF1世界選手権の両方を制したのは、今もサーティース以外に存在しません。フェラーリを去り、ホンダに移籍した1967年。ここモンツァでジャック・ブラバムとの死闘をコンマ2秒差で制したレースは、今も語りぐさです。 4年前、F2ドライバーだった長男ヘンリーをレース中の事故で亡くし、一時はかなり憔悴していたと知り合いのイギリス人ジャーナリストから聞いていました。でも今回、娘さんを伴って、元気そうな姿を見せていたので、ちょっと安心しました。日曜の朝には、出勤してきたフェルナンド・アロンソに声をかけ、娘さんとの3ショットを付き人に撮影してもらってました。 まるで1ファンのようなお茶目な振る舞いでしたが、いつものことながらアロンソの対応は決して通り一遍な感じはなく、その後もしばらく二人でなごやかに立ち話をしていました。半世紀も前のフェラーリの大先輩について、アロンソがどこまで知っているのか、わかりません。とはいえF1ドライバーたちの多くは、F1の歴史を尊重しています。彼らと話していると何度も、「え、若いのに、何でそんなことを知ってるの」と、驚かされることがあります。先輩たちからバトンを引き継ぐという意識が、自然に根付いている印象。この辺り、残念ながら日本人ドライバーには、ちょっと欠けている部分でしょうか。 アレジとサーティースは今回、表彰台でのインタビュアーを務めてました。もしアロンソが優勝していたら、勢ぞろいした新旧フェラーリドライバーたちに、観客たちはさぞ熱狂的な歓声を送っていたことでしょう。しかし実際には圧勝したベッテルに対し、第三者の僕でさえ眉をひそめたくなるような大ブーイングを鳴らし続けてました。 2008年にここで初優勝した際には、あれだけ喜んでくれた同じイタリア人ファンたちです。内心、平静でいられたはずはありません。それでもベッテルは笑顔を絶やさず、その後の会見では「フェラーリファンからブーイングを受けるということは、それだけ僕らが素晴らしい仕事をやり遂げたということ」という、実にけなげなコメントを語ってました。 熱狂的なフェラーリファンであるティフォジたちも、鬱憤晴らしのブーイングぐらいしか、することがなかったんでしょうね。折しもこのコラムが掲載される水曜日には、フェラーリの来季のラインナップが発表されることになってます。つい先ほどにはフェリペ・マッサが、「2014年からは、フェラーリでは走らない」とツイートしたばかり。十中八九、ライコネンが復帰することになるでしょう。 マッサ残留を推し、ライコネン復帰に反対していたアロンソが、ルカ・ディ・モンテゼモロ会長に押し切られた形です。かつてケンカ別れしたライコネンを呼び戻してまで、モンテゼモロ会長は強いフェラーリを復活させたいのでしょう。アロンソとライコネン。実現すれば、フェラーリの歴史では希有な、世界チャンピオンのツートップ誕生です。 PR情報
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