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仙台の「五輪」地区 効果期待
9月10日 21時3分

2020年のオリンピックとパラリンピックの開催都市が東京に決まりましたが、仙台市では、「五輪」という地名にあやかってまちの活性化につなげようと期待が広がっています。

仙台市東部の国道45号線沿いにある住宅地の地区の名前は、仙台市宮城野区「五輪」。
住宅とともに「五輪」の名を付けた店舗やビルも立ち並んでいます。五輪1丁目にあるのは「五輪整骨院」。
東京が開催地に決まった直後、早速「祝・東京五輪!」と書いた紙を貼り出してオリンピックの開催を祝っています。
整骨院の柔道整復師、工藤理貴さん(26)は「オリンピック効果でお客さんが増えることを期待しています。将来のアスリートが来るかもしれないので、いつも以上に頑張りたいと思います」と話していました。
また、この地区に開店しておよそ30年になる「五輪美容室」。
経営者の三浦美智子さん(65)は「かつては、この辺りもたくさん商店がありましたが、だんだん少なくなってしまいました。オリンピックを契機に地域が活性化すればいいですね」とオリンピック効果に期待していました。

「五輪」地名の由来は?

仙台市宮城野区の「五輪」という地名は、いつごろからあったのかははっきりしないということです。
仙台市歴史民俗資料館の学芸員、畑井洋樹さんによりますと、昭和27年に作成された詳細な地図には「五輪」地区が書かれています。仙台の地名を研究した文献には地名の由来について、亡くなった人を供養する「五輪塔」がこの地区にあったためだと記されています。かつて「五輪塔」があったとみられる場所は、今は公園になっていて、五輪塔に代わり「五輪地蔵」があります。
畑井さんは「五輪の地名が確認できたのは、昭和20年代までだが、実際にはもっと昔から五輪という地名はあったのではないか。オリンピックとは直接は関係ないと思います」と話していました。
一方、宮城県北部の大崎市には、「金」と「五輪」という文字が入った住所があります。
大崎市古川の「金五輪」という地区です。
「五輪」の前に「金」も付く縁起のよい地名ですが、由来はよく分かっていません。
この地区にある大崎市立古川第三小学校の教室には、東京でのオリンピック開催決定を伝える新聞の記事が貼り出されていました。
5年生の男子児童は「サッカーをやっていますが、オリンピックに出てみたいです」と話していました。
また、同じく5年生の女子児童は「オリンピックが開催される7年後には17歳です。剣道をやっていて、もし剣道が競技に入っていたら出場したいです」と話していました。
青沼陽一校長は、「長く地元に住んでいますが、言われてみればという感じです。五輪に金が付く縁起のよい地名なので、子どもたちと一緒に応援したいと思います」と話していました。

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