日本人女子大生2人が死傷したトルコ中部のゼミ渓谷で、追悼集会に向かうために、横断幕を掲げながら歩く人々。「皆様の悲しみは、私達の悲しみです。」と書かれている=10日、金井和之撮影 |
【ギョレメ(トルコ中部)=金井和之】トルコ中部の観光名所カッパドキアで日本人女子大生2人が9日に死傷した事件で、地元警察が容疑者として拘束した2人のうち、1人は現場に近いギョレメ近郊に住む27歳の男だと分かった。関係者らが明らかにした。
事件で負傷して地元の病院に運ばれた寺松星絵さん(22)=同=が、この男が2人を襲った人物だと証言しているという。男は以前に薬物使用などで逮捕された経歴がある。
一方、地元住民らは10日、現場となったゼミ渓谷で追悼集会を開いた。地元住民ら数百人が出席し、殺害された栗原舞さん(22)=新潟大学4年生=に「ごめんなさい」と謝罪する言葉を書いた紙を掲げた人もいた。ギョレメの町の代表者ヌーリ・ジェンギルさんは「こんな悲惨な事件がこの町で起きてしまい、とても申し訳ない」と話した。