巨人−DeNA 西村(右)をねぎらう12勝目を挙げた巨人の内海=ハードオフ新潟で
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◇巨人2−1DeNA
巨人が競り勝って3連勝。4回に阿部の31号ソロで先制し、1−1の7回2死二塁からロペスの適時二塁打で勝ち越した。内海は8回途中6安打1失点で12勝目を挙げた。DeNAは9回1死満塁の好機が荒波の併殺打でついえた。
エースが越後の地で躍動した。巨人・内海が抜群の安定感をみせつけた。5回に浴びたブランコのソロ本塁打以外はスキを与えず、7イニング1/3を6安打1失点。菅野に並ぶチームトップタイの12勝目を挙げ、原監督に森祇晶元横浜監督に並ぶ史上15位タイの監督通算785勝目を贈った。
「前半戦で迷惑をかけた分、週の頭で恩返ししたいと思う気持ちが実ったんだと思う」。内海の顔には充実の笑みが浮かぶ。逃げ切り勝ちには思わずガッツポーズ。お立ち台では「新潟最高!!」と声を張り上げた。
攻め続けた。8イニングで11安打を許した3日のヤクルト戦(富山)を反省しながら、この試合への調整を進め、あることを思い出した。「新潟の球場のスピードガンは球速が出る」。前回のように変化球でかわすのではなく、直球で打者の懐を攻めると決めていた。
前向きな気持ちが好結果を生む。1回から4回までは一人の走者も許さない完璧な内容。好調の波を自らつくり出した。内海本人は「いい感じで直球を投げられた」と手応えを感じていたが、捕手の阿部の思いも同じ。「今年一番良かった」と絶賛でエースをたたえた。
優勝マジックは自力で1つ減らし「11」。連覇へまた一歩前進した。しかし、左腕はその先も見据える。「CSもあるので、いい試合運びができる投球をしたい」。最後は頼もしい言葉が飛び出した。 (川越亮太)
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