7月にグランパスの練習に参加した明大のMF矢田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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明大4年のMF矢田旭(22)の名古屋グランパス入団が内定した。矢田はグランパスのユース育ちで、出戻り入団は今季グランパス入りしたDF本多に次いで2人目。久米GMは中盤のマルチポジションをカバーする多才さに期待をかけている。
グランパスが来季へ向けて新たなタレントを加える。明大で背番号10を背負う大学屈指のゲームメーカーの加入が決まった。矢田は三重県出身でグランパスの下部組織で才能を磨いた。「中学時代からお世話になっているグランパスでもう一度プレーしたい」と語っており、念願かなっての復帰だ。
高卒時にはトップチームへの昇格候補に名前が挙がったものの、見送られたという経緯がある。久米GMは「当時から技術は高かった。大学でさらに成長した」と語る。
7月に矢田はグランパスの練習に参加。この時点でクラブ側は獲得の是非について決断を保留していたが、矢田は8月の全日本大学サッカートーナメントで中心選手として準優勝に貢献。さらに評価を高め、入団が決まった。
左利きのテクニシャン。久米GMは「ポジションがどうなるか。中盤のサイドもできるし、ボランチで使っても面白いだろうね」と汎用性の高さを買っている。チームは中盤でショートパスをつなぐサッカーを志向している。矢田は格好の新戦力になりそうだ。
グランパスはU−18日本代表FW小屋松(京都橘高)、大分で特別指定選手として活躍しているFW松田(びわこ成蹊スポーツ大)の獲得も目指している。 (木村尚公)
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