- 【PR】
- 【PR】
東北電力東通原子力発電所の断層調査が紛糾している。活断層であると見ている原子力規制委員会に対し、東北電力は活断層ではないと真っ向から否定している。
規制委員会は活断層であるという姿勢のまま、10月にもう一度調査を実施することにした。傍から見れば極めて分かりにくい判断だが、東北電力にとっては自社保有で唯一、出力100万KWを超えるタイプであり、2号機の増設も計画している。まさに、“虎の子”の発電所だ。それだけに規制委員会も慎重に慎重を重ねて最終判断する必要があると考えているのだろう。
ところが、当事者である東北電力が東通の断層が活断層だと竣工前から知っていたという証言がある。
ある業界紙の記者が2001年秋に建設中の東通に取材にいったところ、現場の建設会社の社員のひとりが、「ここだけの話」と前置きをしてこうつぶやいたというのだ。
「ここには、断層があるんです。地震が起きたら終わりなんですよね…」
建設会社の社員は現場の指揮を執る立場の人物だったという。ただの断層と活断層の違いは知っている。その人物が、“断層”、“地震”と言ったのを聞いて、その記者はドキッとしたそうだ。
当時、東北電力は断層が存在することさえ公にしていなかった。そんな状況下で建設会社の人間が“地震が起こる恐れのある断層がある”と語ったことは大きいと言わざるを得ない。当事者である東北電力がこのことを知らなかったはずがないと考えるのが普通だからだ。
この“疑惑”に関して、元電力関係者が「東北電力は、当然、活断層が敷地内にあることを知っていた」と推察したうえで、こう解説する。「東通の建設が計画されたのが、高度成長のまさに入口のころ。行け行けどんどんの時代だった。さらに、八戸よりも北側の青森の太平洋側は“原発銀座”と呼ばれるほど原発施設の多い場所。“みんなで渡れば怖くない”という気持ちも働いたのだろう」。
そもそも、福島の事故が起こる前までは、東北電力以外の電力会社でも原発立地地域の地盤について、「一枚岩の岩盤の上に建設している」と地震による崩壊の可能性を完全に否定する説明をしてきた。本来ならば、断層が見つかるだけでも大問題のはずだ。それが活断層であるうえ、その事実を知っていて今まで隠していたとしたら。電力会社の言うことなど信じる人はいなくなるだろう。(編集担当:柄澤邦光)
■関連記事
・電気料金9月に相次ぎ値上げ 人件費に不満
・本当の「電力の自給自足」は、日本発祥の「マイクログリッド」
・廃炉決定で電力会社数社は債務超過に
・合計一兆円を超える最終赤字、原発再稼働なしで乗り越えられるか
・収支状況改善は原発の再稼働にかかっている
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
- シリア・北朝鮮協力関係にあり日本無関係でない 9/10 08:32
- 中央競馬会 研究職員給与 公務員の1.56倍 9/10 08:30
- ラッセル米次官補と菅官房長官 交流強化で一致 9/10 08:27
- 精神的に元気になる効果大きい 石破幹事長 9/ 9 09:55
- 安倍政権補完の立場で訪米 山口公明代表ら 9/ 9 09:53
スポンサードリンク
「原子力発電・放射能」の写真ニュース
- 福島原発事故の真実を語る会 全国でと菅元総理 9/ 7 20:11
-
東電 破たん処理回避なら第3者で再改革すべき
9/ 7 19:55
- 世界へ情報発信力高める考えも 汚染水で菅長官 9/ 6 17:04
- 避難計画なしの原発再稼動など論外 9/ 4 19:35
- なぜ今? 原発汚染水対策、政府が470億円投入へ 9/ 3 19:10
- 東芝、インド企業から電力・配電用変圧器事業などを約200億円で買収 9/10 18:41
-
「ヤクルト」値上げへ、1本35円から40円に 11月4日より新発売
9/10 18:04
-
ドコモが法人向けスマホを開発、今冬発売へ
9/10 17:21
-
ドコモ、「Xperia」×「初音ミク」のコラボスマホを9月18日に数量限定発売
9/10 16:54
-
トヨタ、「ランドクルーザープラド」をマイナーチェンジ
9/10 16:27
-
三井住友銀、カード型ワンタイムパスワード生成機を導入 暗証カードは廃止へ
9/10 13:36
- JCB、ラテンアメリカでカードを初発行 ブラジル大手銀と提携 9/10 12:53
- パナソニック、欧州で家庭用燃料電池システム販売へ 9/10 12:20
- 日本マクドナルド、9月13日より新しい価格設定モデルを導入 9/10 11:45
- 東芝など、サウジアラビアに原発新規建設を共同提案 9/ 9 21:03