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うつ病と統合失調症 判別方法を開発
9月9日 4時52分

うつ病と統合失調症 判別方法を開発
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症状が似ている一方で治療法が異なるうつ病と統合失調症を、脳の画像データを使って判別する方法を、東京の国立精神・神経医療研究センターのグループが開発しました。

うつ病と統合失調症は、いずれも医師が主に患者に症状を聞いて診断していますが、共通する症状も多く、誤った診断で治療を進めてしまうケースも少なくないと言われています。
東京・小平市にある国立精神・神経医療研究センターのグループは、脳の28の領域に注目し、うつ病と統合失調症の患者で脳の画像データに現れる違いを詳しく調べました。
その結果、28の領域のうち、視覚や聴覚に関わる部分と、視覚や聴覚の情報を伝える神経がある部分、それに恐怖などの感情に関わる部分の3か所で違いを比較すると、およそ80%の確率で2つの病気を判別できることが分かったということです。
国立精神・神経医療研究センターの功刀浩部長は、「2つの病気は治療薬が異なるので、診断はとても重要だ。問診と組み合わせることで、より正確な診断につなげることができるので、実用化を急ぎたい」と話していました。

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