イタリア:4-6月GDP、前期比0.3%減-速報から下方修正
9月10日(ブルームバーグ):イタリア経済は4-6月(第2四半期)に先の見積もり以上に縮小した。同国は戦後最長のリセッション(景気後退)に見舞われ、内需の落ち込みを輸出増加で十分にカバーすることができなかった。
国家統計局(ISTAT)が10日発表した4-6月国内総生産(GDP )改定値は前期比0.3%減少。先月6日発表の速報値(0.2%減)から下方修正された。家計消費が0.4%減少した一方、輸出は1.2%増えた。
ただしレッタ政権の経済政策への楽観と鉱工業生産の増加を背景に、企業景況感と消費者信頼感は8月に上昇。サッコマンニ財務相は先月8日、イタリア経済は10-12月(第4四半期)にプラス成長に回復し、2013年GDPは拡大するとの見通しを示した。
イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁はこの日の講演で、同国経済は向こう数カ月でマイナス成長を脱すると発言。ただ、ユーロ圏全体の景気回復の時期と強さをめぐっては「不透明感が高い」と指摘した。
レッタ首相はモンティ前首相が債務危機対策として11年から12年にかけて導入した緊縮の手を緩めた。
原題:Italy Contracted in Second Quarter More Than InitiallyReported(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ローマ Lorenzo Totaro ltotaro@bloomberg.net
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更新日時: 2013/09/10 17:51 JSTニュース一覧
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