日銀は10日、8月7~8日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。量的・質的金融緩和の効果に関する議論の中で、多くの委員が巨額の国債買い入れが長期金利の上昇圧力を強力に抑制していると指摘した。ただ、ある委員は「長期国債先物の値幅・出来高比率がなお高めである」として、市場流動性が下がっていることに懸念を表明。別のある委員は「債券市場の不安定さは潜在的には引き続き残されている」と語り、急変動する可能性があることに警戒感を示した。
金利安定を確保するためには「財政運営に対する信認が維持されていることが重要であり、政府が財政健全化に向けた取り組みを着実に進めていくことを期待している」と多くの委員が語った。この中である委員は「財政健全化に向けた政府の取り組み姿勢の後退につながると、市場の国債に対する信認低下から長期金利が上昇し、日銀の政策効果を減殺する可能性がある」と述べ、金融緩和に対する過度な期待をけん制した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
日銀、債券市場
日経平均(円) | 14,423.36 | +218.13 | 10日 大引 |
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英FTSE100 | 6,583.99 | +53.25 | 10日 16:35 |
ドル/円 | 100.31 - .34 | +0.25円安 | 11日 3:13 |
ユーロ/円 | 133.08 - .12 | +0.48円安 | 11日 3:13 |
長期金利(%) | 0.735 | -0.015 | 10日 15:19 |
NY原油(ドル) | 109.52 | -1.01 | 9日 終値 |
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