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遮水壁実験に向けた工事 来月半ばにも9月5日 4時22分
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東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題で、国が事業費を負担することになった原発の敷地内の地盤を凍らせて地下水の流入を防ぐ「遮水壁」について、経済産業省は、実証実験に向けた工事を来月半ばにも始めることになりました。
福島第一原発では、山側から建屋に、1日当たり400トンの地下水が流れ込んでいて、汚染水が増え続ける原因になっています。
東京電力が4日初めて公開した、地下水の流れ込みを映した映像では、1号機のタービン建屋に、配管の奥にあるケーブルを通す地下トンネルの付近から地下水が音を立てて、流れ込んでいます。
地下水の流入を防ぐため、国は1号機から4号機の周りの地盤を凍らせる遮水壁におよそ320億円を投入することを決め、効果を確かめる実証実験に向けた工事が来月半ばにも始まることになりました。
実験では、4号機の山側で10メートル四方の敷地を囲むように「凍結管」と呼ばれる鋼鉄の管を地下およそ30メートルまで打ち込みます。
凍結管には、マイナス40度の塩化カルシウムの溶液を流して周囲の土を凍らせ、地下水を十分、遮ることができるかや、周辺の地盤や地下水への影響、それに長期間使うために欠かせない凍結管の交換方法などを確認するということです。
経済産業省によりますと、実証実験はおよそ13億円で、今年度中に終わらせ、来年度中に建屋を囲む遮水壁の運用開始を目指しています。
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