くまさちさん [音楽]
ようやく書ける。
この前の日曜日、久しぶりに自分でチケットとってライブを見に行ってきた。
熊谷幸子さんの、実に13年ぶりのライブ、というもの。
昔からこの人の作る音というか、音の流れ方が非常に好きでね。
「なんでそういう展開になるの!?」てなコード展開がガンガン来るんだよね。それがたまらなく好き。
今まで出てる5枚のアルバムと、そこからもれてるシングル曲なんかから好きな曲だけiPodに入れて、今でも結構な頻度で聞いてるんだけど、最後のシングルが出たのは1998年。
その頃に結婚して、子育てなどもあって自身が表舞台に立つことはなく、たまに楽曲提供をするくらいの活動で。
今回は13年ぶりに人前で歌う、ということでその情報を見た時からこのライブを楽しみにしてた。
くまさちさんの「新しい音楽」が聞けるかもしれない、という期待とともに。
さて、そんなブランクをあけてのステージ。
出てきてステージに上がった瞬間から相当緊張されてるのが見て取れる。
1曲目はぼくの大好きな『Rhapsody in Love』。
うわ、声震えてますよ。思わず「大丈夫、落ちついて。みんな味方だよ」と言いたくなる。
途中、目の前に歌詞を置きながらも歌詞が抜けてしまったりして。
仕方ないよね、13年間この空気にさらされなかったわけだから。
2曲歌って、MC。
ここでいろいろと喋って少し落ちついたのか、3曲めからはそれまでが嘘のように声が非常に気持ちよく伸びるようになって、なんだかひと安心。
もともとくまさちさんは自分で歌うつもりはなく、作曲家になりたかったのだそうだ。
ただ、スクールの代表である松任谷正隆氏から「デビューしなよぉ、しなよぉ。」と言われ、することになった、と。
でもその後もいろいろと葛藤はあったようで、結婚を機に一線から引くことにしたとのこと。
そんな中で「まあいつかは、また」と思ってたところに昨年の地震があって、「出来ることはやっておこう」と思ってここに至る、と。
ライブは大きく2構成。
前半は自身の弾き語り。中盤にサポートのギタリストのfuuさんのコーナーを置いて、後半は今回の"後押し人"山中雅史氏の打ち込みトラックを添えながら、「新しく組みました」というゆにっと「CODAMA through」での演奏。相方はご主人の沖田さん。
弾き語りでは「これは弾き語りではやらないだろう、という歌と、レンジが広過ぎて歌うのが大変、という歌を入れるのが今回の自分への枷」と、コードが著しく動きまくる『サーカス サーカス』を披露。(レンジの広い『君と約束した場所』はCODAMA throughのコーナーで登場。)デビューシングルだった『恋の色』もやってたな。これは原曲より弾き語りの方がずっといい歌だと思った。今回「これってこんないい歌だったんだ」と思った。
あとは「"熊谷幸子"としては一応、一番売れたシングルです。でも、わたしそんなに好きじゃないんだよね」と爆弾発言を入れつつの『風と雲と私』をバラード的に。でもこの発言は非常に納得。ドラマの主題歌と言うことで「わかりやすさ」を求められたんだろうこの曲は、くまさちさんの曲の中でもアクがなさ過ぎて、なんか「普通の曲」なんだよね。
結婚当初から、ご主人とは一緒に音楽を作りたかったらしいんだけど、東芝のディレクターであるご主人が「今度、藤圭子の娘デビューさせることになったんだよ」というあたりからお仕事が非常に忙しくなって、なかなか実現できなかったそうだ。
で今回はなにがなんでも「やりましょう」と。オリジナルとしては2曲披露して、その2曲ともをCDにして当日発売してたんだけど、そのうちの1曲『m.a.k.o.t.o.』と言う曲がね。元はご長男が小さい頃に突然歌い出した、言葉の意味もない鼻歌だったそうなんだけど、それにコードを仕立てて曲に仕上げたという逸品。この曲を聞いてて、不意に泣きそうになりましたぼく。
そういえばCODAMA throughコーナーの前に「みんなで大合唱」コーナーがあったな。
「次回のライブで発売する新曲のサビのコーラスを、みなさんにお願いしたい」ということで大合唱。
ライブ中たびたび言ってたけど「この先2回目3回目、ちゃんとライブ続けますからね」とのこと。
大変、うれしい。
この日のライブにはおみやげにCD付き。
くまさちさんのPCに入ってる、ピアノだけで弾いた楽曲デモ音源から2曲を収録。
「Sketch」と名付けられたこのCDもシリーズ化していくという。コンプリートしてやる!
という、そんなくまさちさんを充分堪能したわけだが。
この人の音楽を聴いててたびたび思うのは、「自分の好きな音を出していいんだ」ということ。
音が難しいとか、コードが複雑とか、どう言われようと自分の出したい音として表現すればいいんだ、というね。
それが認められれば、それがその人の音になるわけだから。と思って、ぼくもがんばります。
昨日まで頭の中が忙しかったんだけど、ここに来て落ちついたので、くまさちさんのアルバムをあらためて聞き直してみようと思う。
この前の日曜日、久しぶりに自分でチケットとってライブを見に行ってきた。
熊谷幸子さんの、実に13年ぶりのライブ、というもの。
昔からこの人の作る音というか、音の流れ方が非常に好きでね。
「なんでそういう展開になるの!?」てなコード展開がガンガン来るんだよね。それがたまらなく好き。
今まで出てる5枚のアルバムと、そこからもれてるシングル曲なんかから好きな曲だけiPodに入れて、今でも結構な頻度で聞いてるんだけど、最後のシングルが出たのは1998年。
その頃に結婚して、子育てなどもあって自身が表舞台に立つことはなく、たまに楽曲提供をするくらいの活動で。
今回は13年ぶりに人前で歌う、ということでその情報を見た時からこのライブを楽しみにしてた。
くまさちさんの「新しい音楽」が聞けるかもしれない、という期待とともに。
さて、そんなブランクをあけてのステージ。
出てきてステージに上がった瞬間から相当緊張されてるのが見て取れる。
1曲目はぼくの大好きな『Rhapsody in Love』。
うわ、声震えてますよ。思わず「大丈夫、落ちついて。みんな味方だよ」と言いたくなる。
途中、目の前に歌詞を置きながらも歌詞が抜けてしまったりして。
仕方ないよね、13年間この空気にさらされなかったわけだから。
2曲歌って、MC。
ここでいろいろと喋って少し落ちついたのか、3曲めからはそれまでが嘘のように声が非常に気持ちよく伸びるようになって、なんだかひと安心。
もともとくまさちさんは自分で歌うつもりはなく、作曲家になりたかったのだそうだ。
ただ、スクールの代表である松任谷正隆氏から「デビューしなよぉ、しなよぉ。」と言われ、することになった、と。
でもその後もいろいろと葛藤はあったようで、結婚を機に一線から引くことにしたとのこと。
そんな中で「まあいつかは、また」と思ってたところに昨年の地震があって、「出来ることはやっておこう」と思ってここに至る、と。
ライブは大きく2構成。
前半は自身の弾き語り。中盤にサポートのギタリストのfuuさんのコーナーを置いて、後半は今回の"後押し人"山中雅史氏の打ち込みトラックを添えながら、「新しく組みました」というゆにっと「CODAMA through」での演奏。相方はご主人の沖田さん。
弾き語りでは「これは弾き語りではやらないだろう、という歌と、レンジが広過ぎて歌うのが大変、という歌を入れるのが今回の自分への枷」と、コードが著しく動きまくる『サーカス サーカス』を披露。(レンジの広い『君と約束した場所』はCODAMA throughのコーナーで登場。)デビューシングルだった『恋の色』もやってたな。これは原曲より弾き語りの方がずっといい歌だと思った。今回「これってこんないい歌だったんだ」と思った。
あとは「"熊谷幸子"としては一応、一番売れたシングルです。でも、わたしそんなに好きじゃないんだよね」と爆弾発言を入れつつの『風と雲と私』をバラード的に。でもこの発言は非常に納得。ドラマの主題歌と言うことで「わかりやすさ」を求められたんだろうこの曲は、くまさちさんの曲の中でもアクがなさ過ぎて、なんか「普通の曲」なんだよね。
結婚当初から、ご主人とは一緒に音楽を作りたかったらしいんだけど、東芝のディレクターであるご主人が「今度、藤圭子の娘デビューさせることになったんだよ」というあたりからお仕事が非常に忙しくなって、なかなか実現できなかったそうだ。
で今回はなにがなんでも「やりましょう」と。オリジナルとしては2曲披露して、その2曲ともをCDにして当日発売してたんだけど、そのうちの1曲『m.a.k.o.t.o.』と言う曲がね。元はご長男が小さい頃に突然歌い出した、言葉の意味もない鼻歌だったそうなんだけど、それにコードを仕立てて曲に仕上げたという逸品。この曲を聞いてて、不意に泣きそうになりましたぼく。
そういえばCODAMA throughコーナーの前に「みんなで大合唱」コーナーがあったな。
「次回のライブで発売する新曲のサビのコーラスを、みなさんにお願いしたい」ということで大合唱。
ライブ中たびたび言ってたけど「この先2回目3回目、ちゃんとライブ続けますからね」とのこと。
大変、うれしい。
この日のライブにはおみやげにCD付き。
くまさちさんのPCに入ってる、ピアノだけで弾いた楽曲デモ音源から2曲を収録。
「Sketch」と名付けられたこのCDもシリーズ化していくという。コンプリートしてやる!
という、そんなくまさちさんを充分堪能したわけだが。
この人の音楽を聴いててたびたび思うのは、「自分の好きな音を出していいんだ」ということ。
音が難しいとか、コードが複雑とか、どう言われようと自分の出したい音として表現すればいいんだ、というね。
それが認められれば、それがその人の音になるわけだから。と思って、ぼくもがんばります。
昨日まで頭の中が忙しかったんだけど、ここに来て落ちついたので、くまさちさんのアルバムをあらためて聞き直してみようと思う。
2012-03-29 12:36
nice!(0)
コメント(2)
トラックバック(0)
まさぼうライブスケジュール
8/4(日)
桜チョメ吉&メディア選抜隊 in チョメフェス3@亀有 nagicafe+
8/27(火)
永井実穂 Session@歌舞伎町 GOLDEN EGG
8/31(土)
Tokyo Soul Unlimited@四谷 SOUND CREEK Doppo
8/31(土)
Mac the Nice J-Soul@四谷 SOUND CREEK Doppo
9/28(土)
びゅーちふるずワンマン@吉祥寺 Planet K
9/30(月)
永井実穂 Session@歌舞伎町 GOLDEN EGG
3.30(土) 夜の部
熊谷幸子 『 Kumasachi EXHIBITION #2 』
【出演】
熊谷幸子
18:00 OPEN 19:30 PLAY
ミュージック・チャージ:¥4,000-(+1stドリンク:¥500-)※記念CD付き
ミュージック・チャージ【中学生以下】:¥2,000-(+1stドリンク:¥500-)
【ご予約・お問合せ】
アート・カフェ・フレンズ : 03-6382-9050
by くまさちさん 今年もライブするみたいです (2013-03-19 22:41)
くまさちさん情報、ありがとうございました。
ぼくもチェックしてたのですが、あいにく自分のライブと重なってしまい泣く泣く不参加です。
7月の鎌倉には行きたいところですね。
by まさぼう (2013-04-04 00:36)