 大漁水揚げ始まった北海道-海外からの引合いは?
2012年8月27日(月) シーズン走りから暫く不漁が続き、取扱いが大幅に減って業者間で悲鳴が効かれていたサンマですが、先週からようやく1000㌧超えの水揚げが始まりました。もうまもなく9月ですから、かなり遅れた感があります。 しかし待たされた割には冷凍品の荷動き、特に輸出向けについてはまだ静かです。引合いそのものが非常に少ないのは、昨シーズンで急騰した冷凍サンマに対して"日本産は高い"というイメージがついてしまったのかも知れません。(最近ヒネは下げ基調ですが、実際手の届かないところまで行ってしまった。)またどうしてもサンマは"日本固有の魚"と思われがちですが、同じような海域でロシア、台湾、韓国も漁獲し生産していますので日本の事情以外の同行もマーケットに反映されます。生産地では新しい設備の導入などで鮮度アップの宣伝に各社アイデアを絞り鎬を削ってますが、こと輸出に関しては価格については厳しい目があることを忘れてはいけません。国内外のバイヤーは水揚げ数量と品質でヒネと新物どうするか、どちらが得かと考えていることでしょう。まだ本格的な冷凍生産に入るまでは時間がかかりますが、当面は浜値の動きに注目です。
|
|
 |
 =本イベントは都合により10月23日(火曜日)に延期となりました=
2012年8月20日(月) 水産・食品業界関係者が誰とでも気軽に知合える交流会"Okigaru_Bar"、8月はイタリア料理とワインが楽しめるお洒落な店"bona kitchen"にて開催が決定となりました。 美人のオーナー(&ソムリエ)さんが"Okigaru_Bar"に全面協力していただけることになりました。シェフ自慢の料理も楽しみです! 日時:2012年8月30日(木曜日) 時間:19:00-22:00 場所:bona kitchen 住所東京都港区芝浦3-14-2 藤田ビル3F 最寄駅はJR田町駅・都営浅草線三田駅 参加費:7000円/お一人 ***特別プロモーション(業界関係者限定)*** 今回初めてご参加の方、及び既に参加経験のある方で 初めてご参加の方を連れてきていただいた方、それぞれ の参加費を1000円ディスカウントします。 申込要領:APAX (047)469-3797へ直接お電話にて 締切り:2012年8月29日(水曜日) 定員:最大30名程度まで 従来通り"Okigaru_Bar"は立食パーティースタイルですので、どなたとも気軽にお友達になれます。水産・食品業界の方、周辺業界の方、料理を勉強している方、その他"食"に直接又は間接的に係わる仕事をされている方とその同伴者(2名まで)はどなたでも参加できます。 bona kitchen web 
|
|
 |
 はじめましょう、自社取り組みによる直接輸入
2012年8月13日(月) 連日オリンピックが開催されているロンドン、その熱気から少し前まで報道が続いていた欧州の経済危機についてはすっかり忘れてしまいそうですが、事態は何ら変わっておらず、円高、ユーロ安の状況が続いています。まるで世界中がマイナス要素ばかりで充満しているような感じすらありますが、円高を利用してこれまで手が出せなかった自社による輸入事業を開始することができた中小企業もあります。チリ銀暴落に端を発したサーモン市場全体の低迷も手伝って、例えば空輸ではるかノルウエーから運ばれてくる生鮮サーモンも一昔前の半値以下まで下がっています。子どもから年配者まで幅広い層に人気があるノルウエーサーモンが僅か数10万円程度の資金から直接輸入できるのです。APAXでは、ノルウエー企業へのアプローチから事業のセットアップ、実務運用まで無理なく未経験の方でも輸入業務ができるようにフルサポートします。是非この機会に自社取り組みによる直接輸入をはじめてみませんか? APAXがお手伝い致します。 【写真はイメージであり本分とは直接関係ありません。】 |
|
 |
 冷凍サンマ輸出-産地ブランド化とマーケットの現実
2012年8月06日(月) 今年もサンマの季節になり、高い新物サンマを街中の魚屋やスーパーで見かけるようになってきましたが、まだまだ本番はこれから。台湾産の船凍冷凍サンマが既に先月から海外マーケットに出回りだしていますが、今季の日本からの輸出はどうなるでしょう?ヒネ在庫は数量的な重みと高いコストの二重のマイナス要素を含んでおり、太平洋岸を中心とした多くの工場からの輸入を禁止しているロシアもまだ解除に向かう気配を見せていません。 ここ数年、地方の自治体が先導して地元ブランドのサンマを海外向けに直接PRする動きがありますが、日々海外のバイヤーとやりとりをしている立場から見ると、理想と現実との大きなギャップを感じます。ずばり海外のバイヤーが求めているのは、日本のブランド化された特定地域のサンマではなく、"安くて、そこそこいい"サンマです。もっと言えば彼らが現地で売って儲かるサンマです。よって特定地域を宣伝しても、バイヤーは他の地域のサンマが少しでも安ければ、躊躇することなくそちらを選ぶでしょう。冷凍サンマや冷凍サバのメインユーザーは、日本の高級リンゴやイチゴを買うような高所得者層ではなく、中下層の所得の低い人達です。この点を理解してマーケティングをしないと、PRの費用に見合った成約は見込めないのです。
|
|
 |
 ようやく本格的に揚がり出した銚子のマイワシ漁-大漁続きの先は?
2012年7月30日(月) 暫く銚子の沖から姿を消してしまっていたかと思われていたマイワシが先週から一気に獲れだして久しぶりに銚子の港が活気づきました。強風による時化続きで漁にも出られず、出ても魚影は見えずの状態から梅雨も明けてしまいどうなることかと思ってましたが、いきなりドンときた感じです。水揚げが2千トンを超えると申し合わせの休漁となるために、23日、25日、27日と一日おきの水揚げになりました。27日は3千トンを超える大量水揚げでしたが、ブロック凍結されたマイワシは引き合いの強い海外へ向かうのか?このところのユーロ安につられたドル弱含みもあり輸出には逆風が吹いており、南太平洋地域の缶詰工場など海外からの引き合いは強いのですがなかなか簡単には成約できない事情。一方銚子の業者としては倉庫に春から溜まった冷凍サバがまだはけないので凍結したマイワシは早く出て欲しいのが本音、しばらくかけ引きが続きそうです。(*そして今朝も3千トンを超える大漁、この炎天下で銚子・波崎中の冷凍機が強烈な負荷がかかりながらフル回転です。)
|
|
 |
 海外向け鮮魚輸出-事業組立Q&A(2)
2012年7月23日(月) Q【海外向けは特殊なカートンを使うのですか?】 A 一般の鮮魚であれば通常国内向けの出荷で使われているものと同じでも大丈夫ですが、穴が開いているタイプは駄目です。 Q【一つのカートンに一魚種を入れるのですか?】 A 海外の受入先の意向にもよりますが、複数の魚種を入れてもOKです。 Q【輸出申告とか通関とか全くわからないのですが】 A 準備の段階から通関業者の選定まで全てAPAXの方でお手伝いします。 Q【放射能にからむ規制とかありますか?】 A あります。規制されている地域や内容は受入国により異なります。
|
|
 |
 貿易統計深読み-2012年5月の輸出通関統計から② 台湾向け冷凍サバ
2012年7月17日(火) 日本から台湾向けの輸出量が増えています。「えっ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。何故ならば、そもそも台湾の場合、輸出入業務を行うバイヤー・ブローカーはたくさんいて、日本の商社・水産会社との取引も多いのですが、今まで直接日本から台湾の港へ日本産の冷凍サバが輸出されることは稀なことでした。統計を見ても年間数百トン程度の僅かな数量が何年も前から続いていました。台湾でもサバは獲れますし、そもそもサバをたくさん食べる食習慣も無いところですから。
ところが変化が現れたのが昨年の震災発生の頃から少しずつ増え始めて2011年12月は965トン、同年通して2757トンが輸出されています。前年の2010年は僅かに50トンでした。そして今年2012年に入っても更に輸出量は増え続けて1-5月の累計で約5千トンに達しています。驚きますね! ちなみに最新の貿易統計で見れる2012年5月度は台湾向けには891トンが輸出され、東京から247トン、四日市から644トンが出ています。
「一旦台湾に出されてから第三国へ向かったのでは?」という未確認の噂話も内外から聞こえてきますが、はっきりとしたことはわかりません。
タイやベトナムの市場は現在日本からの冷凍サバが溢れて輸出にもブレーキがかかっていますが、今後この「台湾」が新たな市場となるのか注視していきたいと思います。
|
|
 |
 貿易統計深読み-2012年5月の輸出通関統計から① 早々とエジプトへ向かった千葉県産(?)のサバ
2012年7月9日(月) 先月末に財務省から発表された通関統計の数字については既に水産各紙にその概況が載っており、冷凍サバについてはエジプト向けが再開した、タイ、ベトナムがやや苦戦みたいな記事になっていました。それはそれで良いのですが、もう少し統計データを深くみてみると少し不思議な事実があることに気がつきます。エジプト向けについては福島県を中心にサバの生産地である周辺県などは規制区域のままで現地より求められている放射能の証明書もこれらの該当県については水産庁も発給しません。そこで実質的な輸出取組み可能な地域は三重県以西、山陰、九州あたりと限定されます。やはりセシウムが1bq/kgという壁は大きく、三重県産のロットでもこの数値をクリアできないロットも出たと聞きました。ところが5月の再開後にエジプト向けに輸出された618トンのうち、名古屋税関(産地は三重県)から輸出通関されたのはその約20%の123トン(多分15kgカートンx1650個x5コンテナ)で、残りの数量495トン(40’x20コンテナ分)は何と横浜税関(千葉)で通関されていました。となると銚子・波崎地区から出たのでしょうか? 5月に日本からエジプト向けに出荷されたコンテナは現地に既に到着しており、通関も進んでいるとの情報もありました。
個人的にはこの千葉で通関が切られた20コンテナも無事現地で通関されたのかとても気になるところです。
【写真上】は本文とは関係ありません(イメージ写真) |
|
 |
 海外向け鮮魚輸出-事業組立Q&A(1)
2012年7月02日(月) Q【地方の市場からでも輸出できますか?】 A 国際便が出ている空港に早朝1~2時間程度で魚が持ち込めればできます。 Q【どんな国にも輸出できますか?】 A 相手国によってさまざまな規則、規制がありますので事前の確認が必要です。一般的にアジア向けは比較的容易に出せます。 Q【少ない数量でも輸出できますか?】 A できますが、梱包重量が45KG未満ですと航空運賃が極端に高くなります。これより少ない数量規模では事業として成り立たないでしょう。 Q【地元で獲れる名物の魚を海外に紹介できますか?】 A どんなに美味しい魚でも一品だけでは困難です。海外のバイヤーも通常幅広く魚種を求めてきます。 Q【輸出手続きや用意する書類などのことがわかりません】 A APAXにて全面的にサポートするサービスがありますので日頃の国内向け出荷の要領で指定の商品を指定の場所・時間に届けていただければ後は大丈夫です。
|
|
 |
 売れてます!-ノルウェー産生鮮サーモン 欧州不況、円高とかつてない安値で輸入量大幅増!
2012年6月25日(月) 台風一過の週末、練馬の大型鮮魚店に朝一番で成田空港からノルウェー産の生鮮サーモンが運び込まれ、箱が明けられるなり即店頭の特設売り場に並べられました。生鮮サーモンといえば通常切り身かステーキカットで販売されますが、今回はセミ・ドレス(エラ、内臓除去)で頭付の丸のままと、半身、ロイン・ハラミの四分一と多目の量目品でも売られましたがそれが大好評。先ずはごろりと並んだ丸のアトランティックサーモンにお客様から次々に"すごいね"の声。有名な割には誰も丸のままでは見たことがなかったのです。子供たちからも"わ~大きい!"の歓声、パックした刺身用も含めて用意していた商品は次々に売れていきました。もちろん、ただ並べるだけではなく、店頭でのサーモンや養殖地、日本への空輸の仕組みなど丁寧な説明も欠かせません。
通常の販売現場に少し非日常を持ち込むと"驚き"と"楽しさ"が生まれまれ、それが購買動機となります。
ノルウェーからの空輸便による直輸入、店舗での販売促進企画はAPAXまでお問合せください。
|
|