(cache) APAX FBP 直接輸出、海外産品の輸入貿易サポート
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【お知らせ】2013年5月よりAPAX FBP WEB日本語版の記事更新は、毎月第1及び第3月曜日になりました。
水産輸出事業-3月の貿易統計から読めるもの
2013年5月7日(火)
GWの連休前に財務省から発表された貿易統計によりますと2013年3月の日本からの冷凍サバの輸出数量は全国合計で14,352トンと急伸しました。昨年は一年間で合計104,161トンが輸出され、月間の輸出数量が1万トン超えだったのは2月、2月、11月の3回、それぞれ1万トンを僅かに超えた数量でしたが、この3月は前月2月の10,600トンから40%増しとなったわけです。
昨年秋の自民党安倍新政権発足以来続く円安基調が追い風になったのは間違いありません。それによりガーナなど本来価格的に難しかった地域への輸出もかろうじて継続できるようになり年明け後も失速することなく数量を伸ばしてます。(年明け後西アフリカ向けは大失速と考えた私の当初の予想は外れました。)また今年3月からハードルが下がったエジプト向けについてもスロースタートながらも全体の数量増には寄与しています。中でも注目されるのが三重県津産が主体となる名古屋・四日市税関からの輸出数量2,945トンと松浦・唐津産が主体となる博多・門司税関からの輸出数量3,813トンです。この二箇所からの輸出合計数量6,758トンは全体数量の47%、つまり約半分を占めるに至りました。
311以前は若干の変化はありましたが大まかには銚子・波崎など関東産が約60%、三陸産が約20%、その他が九州や山陰地区というイメージでしたが、この間に放射能規制がかかった関東地域を避けて、輸出者が主にこの三重、九州地区で活発に買付けシェアを伸ばし、またこの地区のサプライヤーも増産したことが数字で裏づけられています。
4月に入り豊漁の間に時化の日が続いて水揚げが安定せずかつてない浜高を経験している銚子・波崎地区、5月の連休後の動きが更に注目されます。
冷凍魚輸出―サバは高値張り付きで停滞、強いマイワシへの引き合い
2013年4月22日(月)
ゴールデンウイークがこの週末から始まろうとしているのに寒い朝です。浜の方は相変わらずの時化が多い日が続いている中で銚子地区においては鯖の浜値がかつてない高値で推移、"仕事買い"という言葉が至るところで聞かれます。
マサバが獲れたところで今の時期は痩せて卵持ち状態、本来ならば価値が下がる時期ですが、今年はマサバで@100/KGを軽く超え、伊豆から運ばれてくるゴマサバでも@90/KG台、陸の業者の採算ラインを大幅に超えて「この浜値で誰が儲かるの?」とのボヤキが。
その中で比較的好調なのがマイワシ、作る端から売れていきます。今年に入り日本海側でも水揚げが続いて東南アジアの缶詰用にどんどん輸出されており、銚子の方でも国内外から価格的には決して安くはないのに引き合い強い状態。
品質的にはサバとの混じり状態が続いており、鮮度保持を優先させると細かい選別は難しく、結果的に50-100Gという幅広いアソートでの凍結となっています。それでも生産するとすぐ売れる状況で、特に缶詰業界からの需要が内外問わずすごいですね。マイワシはこれから本格的なシーズンを迎えますが、サバが置いていかれる中、どこまで伸びるかが楽しみです。
缶詰用冷凍マイワシをお探しですか?
お問い合わせはAPAX(03)6228-4370迄どうぞ。
要注意!輸出時の決済―「送金しました」メッセージは信頼できるか?
2013年4月15日(月)
海外のバイヤーから引合いがある時、決済条件の話になると30%を船積み前に支払い、70%を船積後にB/Lなど船積書類のコピーに対して支払うという提案がよくあります。より安心できる決済条件はL/C(信用状)ですが、これはバイヤー側からすると早い段階で開設銀行に資金が押さえられてしまい費用もかかる、輸出者側も書類をL/C条件通りに揃えるのがけっこう面倒とかあってこの30/70%のTT(送金)ベースでの取引がかなり一般的に行われています。(前金は20%とかバリエーションはあります)
とりあえず輸出者としては前金として30%を受け取るために"まあ、これで安心"という考えですが、問題は残金を受取るタイミングです。通常船積み後5~7日以内程度の決済が一般的ですが、入金が遅れると目的地によっては現地に貨物が到着してしまいます。期日が迫ったりして催促すると"もう(残額も)送金しました"と言って銀行のロゴが入った送金通知書みたいなものをメールで送ってくることがあります。 でも、ちょっと待ってください。その送金通知書は信頼できるものでしょうか?海外でも今では送金もネットバンキングが利用され、PCで表示された送金手配のコピーを送ってくる会社がありますが、実は手配後にまだその送金をキャンセルできるのです。
そこで銀行がテレックスで発電するSWIFT MESSAGE MT103というものを要求してみましょう。その中には送金実行日と通貨、金額が明記されています。私の場合はそれでも100%は信用せず、最終的には銀行に入金が確認できない限りB/Lのオリジナルを渡したりサレンダーするとはしません。
ネットを活用し見えない相手との連絡だけでも輸出が成立する便利な時代ですが、基本はしっかり輸出、しっかり代金回収、くれぐれも気をつけましょう。
【写真はイメージで本文とは関係ありません】
シーズン本番、青森の本鱒(サクラマス)を海外へ!
2013年4月08日(月)
銀毛の本鱒、何と成長したものは7KG台/尾にもなるという。こんな立派な鱒が青森で水揚げされるとは90年代前半まで輸入鮭鱒を担当していたというのに知りませんでした。
淡水系のヤマメに対して降海型の方は本鱒(サクラマス)と呼ばれ12月下旬から姿を見せ2月頃から漁もまとまってきて、大型で体高のあるものは板鱒とも呼ばれるとか。
漁法としては釣り物から定置網など、すばらしい銀毛の本鱒の身はふっくらと柔らかく塩焼きには最高。(富山では酢との相性も良いので有名な鱒寿司へ)他店との差別化を目指す海外の日本料理店向けには、エラ、内臓を水揚げ直後に施してGG(GILLED AND GUTTED)スタイルで出荷可能です。春を感じさせる青森の本鱒は築地網伍メンバーの(有)塩谷魚店からアジア各大都市向けにお届けします。是非お試しください。
詳細はAPAX又は築地網伍(右のバナーをクリック)までどうぞ!
人気魚種でも売り難いのは?
2013年4月01日(月)
このところ一貫して引き合いが強いのがイナダ(地域によってはヤズとかいろんな呼び方をされていますがブリの小さいもの)です。
最も人気があるのが600-800g位の小さなサイズ、特にアジアでは切らずに丸ごと料理する為にお皿に乗るこのサイズはぴったりでいいみたいです。でも現実にはなかなかこのサイズがありません。次に1-2kg、そして2-3kgサイズとなりますが、さすがにこの大きさでは通常輸出に使われている15kgのカートンでは数尾しか入らず、結果として重量調整ができずきっちりの定貫となりません。
それで、カートン毎に重量が異なる不定貫(Random weight)となるのですが、これは海外のバイヤーも嫌がります。やはり日本も海外でもスムーズに流通に乗せるには同じ目方=Even weightでないと様々な問題が生じてきますからね。
今日もまた「イナダ(Yellowtail)無い??」と海外より引き合いのメールが入ってきてますが、「有るけど無いよ。。」みたいな変な返事をせざるを得ません。まあ成長の早い魚なのでこればかりは仕方ないですね。
待ち望まれるソウダガツオの水揚げ
2013年3月25日(月)
近年サバやサンマ、イナダに続いて海外向け青物の定番になりつつあるソウダガツオ、地域によって差がありますが伊豆から房総にかけては春から初夏にかけて水揚げがあります。主に定置網で漁獲され銚子に運ばれてくるソウダガツオ、マルソウダとヒラソウダがありますが私が主に目にするのはマルソウダ(BULLET MACKEREL - Auxis rochei)の方です。ホントに丸っぽくてコロんとしておりBULLETと言うよりBOMB(爆弾)型に見えます。どちらも鮮度が良いうちに産地では消費されるようですが、なかなか私たちの口に入ることのない魚ですが、東南アジアからの引き合いは年々強くなってきています。世界的にカツオが高いですからね、その代替品としての需要があるようですが、マルソウダなど殆ど全身血合みたいな魚、缶詰ではどうなんでしょう、一度食べてみたいものです。
エジプト向け輸出で規制緩和―主力の銚子・波崎・旭地区は復活するか?
2013年3月18日(月)
先週水産庁から発表されたエジプト向け輸出の規制緩和のニュースで業界は一気に色めき立ちました。それもそのはず、この緩和措置によりいままで実質的に同国向けに輸出ができなかった(こっそり出ていた分もあるようですが、、)主力産地である関東地区(銚子・波崎・旭)から2年間のブランクを経てようやく輸出が再開されるのですから。また従来輸出が可能であった地方からは義務付けられていた放射能検査も不要となり、費用と事務負荷が大幅に軽減され、我々輸出に関わる者には"肩の荷が下りた"気分です。しかし、その一方でタイミングとしてはイマイチです。既にサバは抱卵期に入っており身質が低下している時期の割には時化続きもあって、銚子・波崎では浜値が高値に張り付いたまま、マサバ中心の水揚げとあって製造各社の原料仕入れも平均回りで@90/KGを超えているでしょう。円安で輸出に有利というのは一般論、この浜値水準と品質では勢いがでないでしょう。冷凍サバ輸出が大きく伸長した2006年の今頃は、ゴマサバに至っては浜値は@30円台後半から40円台前半、今では目にすることのない懐かしい価格です。地方ではまだ50円台の浜値もあるようですが、地方の場合は冷凍賃、包材費、物流費が高い上に元々パイが小さく特定業者に扱いが限られていることから、エジプト向け輸出が盛り上がりを見せるまではもう暫く時間がかかりそうです。
円安進むも冷凍サバ輸出環境は時化模様?
2013年3月11日(月)
昨日は黄砂ではなく煙霧という空全体が霞む現象が起こり、夜中にかけても強い風が吹き荒れました。さすがにここまで荒れると巻き網船などの漁労にも影響が出てきますが、比較的時化の日が多かったにもかかわらず2月の銚子漁港でのサバの水揚げは9千トンを超えて数量的にはまとまりました。
ただ問題なのは水揚げされたのが脂が落ちきって身が真っ赤になったマサバで、しかもその品質の割には仕事買いの高値が続いて国内で鮮魚で売るにも逆ザヤ、輸出に至っても円安を飲み込む浜高で勢いが出ません。
それでも多少はタイ、ベトナム方面に動きはありますが、11-12月の時期の品質をいまだに期待しながらも、詳しい品質事情を知らされていない現地バイヤーは貨物が到着してからその現実を把握することになるわけです。
そういう意味では、我々輸出者としての責務は脂質や身のコンディション、餌食いなどの基本情報は積極的に開示していくべきなのですが、同じ日の水揚げでも生産者によりその姿勢はまちまちなので、トラブルが出ると全体として浜の評判を下げてしまうことになります。
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鮮魚の海外向け輸出-国により異なる通関事情
2012年3月4日(月)
このところ円安に触れてきたせいもあってか海外向けの魚の輸出、特に鮮魚の空輸による輸出についての問い合わせが続いて入ってくるようになりました。多くの場合「○○国へ鮮魚を出したいんですができますか?」という質問から始まります。
しかし現実には、この質問だけでは明確には答えられません。ざっくり言うと海外向けでは衛生基準や要求書類等により制度的に輸出ができる国、できない国、詳しく個別に調べてみないとわからない国があります。また書類関係では全て完璧でも、現地に送ったらうまく通関できなかった、、なんてケースもあります。(例えば政治情勢で事情が変わってしまう中国本土向けなど。)一方、難しいと言われている国でも、何故かすんなり通ってしまうケースもあります。東南アジアの国々の場合は、その国の輸入制度もありますが、もっと大事なファクターは現地輸入者と税関当局との関係、いわゆるコネです。日本ではちょっと考え難いですが、実態としてはこんな感じです。
そこで是非とも海外向けのご相談をされる際は、なるべく計画の前段階で現地輸入者の協力を得て、その辺りの事情をお調べになることをお奨めします。
「もう来月には店ができるので、すぐ魚を送りたいんですが、、。」と先に店を作ってしまってから日本からの鮮魚仕入れの検討に着手される方もいらっしゃいますが、その段階になって「残念ですが、無理です。」という厳しい現実が待っている場合もあるのです。"そんなできないなんてオカシイ、日本の魚は美味しいのに!その制度がおかしい!"とご立腹される方までいらっしゃいますが、FS(FEASIBILITY STUDY)は事業展開する場合の基本中の基本、日本からの鮮魚を売りにするのであれば、事前に調べるのが当然なのです。
マレーシア向け水産物輸出―輸入規制がようやく解除へ
2013年2月25日(月)
先週21日付けで厚生労働省食料産業局輸出促進グループ長名にて3月01日よりマレーシア政府よりの通知で、これまで同国向け輸出時に義務付けられてきた産地証明書の添付が不要となる旨が伝えられました。
311の震災発生後に放射能の問題が広まり、その懸念が少ない地域からの輸出に検査を免除する代わりに求められたのが産地証明書でした。本来、産地証明書であれば「どこどこの産地のものです」という事を証明するはずですが、この証明書は「どこどこ以外の産地のものです」という非該当を監督省庁に証明してもらうというものでした。最後まで残った"福島県以外の地域からの産品です"という英語の文言にはずっと抵抗がありました。
私たち輸出に係るものとしては、産地を証明する為の出荷関係伝票を揃えての申請、受給手続きは新たな事務負担を生み、手間がかかってましたがそれからようやく開放されるわけで嬉しい知らせですが、これをきっかけとして他の輸入国にも解除に向けての動きが広まることを願わずにはいられません。
一方、かといって放射能問題が全て消えてなくなったわけではないので、より客観的な残留放射能に関するデータを関係省庁からは積極的に対外発信して欲しいものです。
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㈱APAXの事務所は築地に近い東銀座にあります。
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