.kyoto:京都情報大学院大学が運用へ
毎日新聞 2013年09月10日 19時32分
京都情報大学院大学(京都市左京区)は、インターネットのホームページアドレスの末尾にあるトップレベルドメイン(TLD)として、新たに京都のローマ字表記「.kyoto」(ドット京都)の運用を2014年度中にも始める。TLDは「.jp」や「.com」などが知られるが、都市名を使ったものは「地域名TLD」と呼ばれる。同大学は地域ブランドをPRする手段として地元企業などの利用を見込む。利用料金などは未定。
同大学によると、国内では他に、IT関連会社などが東京や大阪など七つの都市名で地域名TLDを始める動きがあるが、大学の運営は珍しいという。
地域名TLDは、インターネット上のドメインの管理や割り当てを担う米国の非営利団体「ICANN(アイキャン)」が11年、地名や企業名を使ったTLDの使用を認めたことで注目されるようになった。
地域名TLDの運営者になるには、その地域の自治体の「支持」を得たうえで、ICANNに申請する。同大学は京都府から支持を受け、昨年4月に申請。今年7月、審査通過の通知を受けたという。今後、サーバーの整備や利用者向けセミナー開催などの準備を進める。同大学は「企業や大学に参加してもらい、京都のブランドイメージの向上につなげたい」としている。
TLDは現在、国名の略称のほか、業種別に利用されるものなど300種類近くある。【五十嵐和大】