デジャヴで不毛な議論(1)
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「正義の科学者という幻想(3)」という記事でのソロモンさんとのやりとりがあまり良い展開とは思えないのでこちらに隔離します。 反省点は3つめの記事に書きましたが、未だにどうしたら良かったのか分かりません。 以下、3つに分けてコメントを転載します差し支えない範囲で書きますが、 食品の放射線をチェックしてるのは、バイオ系の研究者2名。彼らの計測方法は知りません。 事故直後に、地元産のシュンギク、ほうれん草、パセリなどから基準以上の放射線が検出され、販売禁止になりました。でも、同じ地元産の小松菜、サニーレタス、モロヘイヤ、リーフサラダetcは売られていました。 www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/data/kekka.pdf は県が公表したリスト。全部調べきれてないので、自分で計測したようです。 --- 私の住む地域の某RI施設の線量計は、事故後、しばらくの間、高い数値を示し、元部下は、子連れで疎開しました。RI教育を受けた人です。(私は数値を知りません) −− なお、疫学上の問題があると証明できないレベルであることは事実です。私は安全だと考えますが、研究者でも安全とは言えないと考える人もいます。 2011/9/15(木) 午前 0:45[ ソロモン ] > うちの大学(どこの地域かは書かないでね)で放射線取扱主任者の > 資格を持っている人が線量計を持ち歩いて生活エリアでの累積被曝量を > 測定していますが、今のところ私が驚くような数値ではないです。 線量計を持ち歩いている人はこちらにも多くいます。研究者の子どもが多く通う幼稚園では、表土をはぐ除洗作業を父兄がしたそうです。集められた表土は、本当に問題があるかは別にして、親として子供を遊ばせたくないと思う線量を示したそうです。仕方ないので、園長がトラックで自宅に持ち帰り、敷地に山にしてあるそうです。 私が引用した自治体の計測値のマップは、確かに正しいようで、おおむねその通りの傾向になるそうです。ただし、数値は、同じ住所でも、計測する場所で、随分違うそうです。 それから、震災直後を除き、地元の野菜からは、放射線は検出されていないそうで、安全だと思います。 ただ、うちの近くでも出回った茨城産チチタケ(野生のキノコ)からは、8000bq(福島産は28000bq/kg)のセシウムがでました。松茸なども、出荷、販売禁止です。 2011/9/15(木) 午前 8:11[ ソロモン ]ソロモンさん、原発事故直後は素人でもプロの研究者でもとりあえず避難するという選択肢はあって良いと思います。なぜなら混乱の中で測定漏れが出てくる可能性があるからです。 でも5月頃からはきめ細かい測定値が出ているので、生物学の知識のある人で避難している人はあまりいないと思います ・・というか、私の人脈の生物学の研究者は全員避難していません。福島にも何人か住み続けています。 キノコや山菜にセシウムが溜まりやすいので注意するように・・という指摘は4月にチーム中川から出ているので、生産地も頻繁に測定しているのではないかと思います。 突然セシウムが発見されたかのような報道には違和感がありました。 http://tnakagawa.exblog.jp/15214540/ 2011/9/15(木) 午後 0:51[ bloom@花咲く小径 ] > 5月頃からはきめ細かい測定値が出ているので、生物学の > 知識のある人で避難している人はあまりいない... 私の周囲は違います。子供の避難の話は時々聞きます。ある幼稚園(守谷市)では8家族が他地域に引越ました。 「放射線の健康被害が有意にあるとはいえない」 は事実ですが、逆に 「放射線の影響はなく100%安全」 とは言えません。「xxxの効果がない」というのは、ネガティブデータで、科学的議論の元になりません。 易学調査は、数値が相当ばらつきます。「放射線強度がxxx以上なら健康被害がある」とは言えても、「xxx以下では100%安全」とは誰も言えません。3ヶ月前に会った、放射線の専門家(物理系)は、ホットスポットでは、従来の基準値は超えており、100%安全ではないと言います。 一方で、核実験を繰り返した冷戦時代は環境放射線の値が高かった。原発の放射能など心配ないという人もいます。最終的には個人の判断です。 2011/9/24(土) 午後 7:32[ ソロモン ] ホットスポットが週刊誌で載りましたが、友人の線量計でも同様でした。自治体の計測値による放射線マップでも、福島市よりも高いデータが出た場所があります。チェルノブイリで、「希望者は移住できる」と分類された閾値以上の線量です。私の家から、車で10〜20分なので、人ごとではありません。 ちちたけから放射能検出の記事ですが、唐突ではありません。このキノコは夏(8月中旬)〜初秋のキノコで、北関東〜福島で好んで食されます。だから9月に計測値が公表されたのです。福島は松茸の産地ですが、同様に危険です。 地域の農産物売店には、放射線が高い地域の農作物も並びます。今日は、福島のキノコが沢山並び、売れ残ってました。松茸(福島産)2000円。新聞報道の、販売自粛地域のものです。手書きで線量計測済とありました。市販の計測器では検出できなかったのでしょう。(これは、「ネガティブデータで議論しては駄目」という典型。食品用の線量計なら、高い線量が出る可能性があります。) 心配を煽る気は全くありませんが、安全をアピールしすぎるのも問題と思います。 2011/9/24(土) 午後 7:44[ ソロモン ]ソロモンさんの知っている「守谷から引っ越した8家族」には放射線の知識のある方はいらっしゃるのでしょうか? 9月の挨拶にも書いたし、これまでの記事にも書きましたが「100%安全」な物質はありません。 このシリーズ記事の第一部にも書いたように、放射性物質も化学物質も薄めるほどにリスクが検出しづらくなっていきます。 それを科学的には「リスクは分からない」と表現する訳ですが、一生のうちに煙草1本を吸っても排ガス1回吸っても、ジャンクフードを1回食べても、一度も摂取しない時よりはリスクは高いだろうという推測をすることは自由だと思います。 隣で煙草を吸う人に殴りかかるくらいの勢いのある人なら、引っ越しても良いのではないでしょうか。 ただ、私は関東の放射性物質に関しては生物が普段から使っているDNA修復機構でカバー出来る量だと判断しています。 2011/9/27(火) 午後 8:44[ bloom@花咲く小径 ] >チェルノブイリで、「希望者は移住できる」と分類された閾値以上の線量 「チェルノブイリでは○○だった」と主張する時は、その措置が科学的に妥当だったのか?という判断とセットで議論すべきです。 私の情報の範囲では「放射線を避ける目的で移住したメリットは少なく、普段の生活を失ったデメリットの方が大きかった」という判断だったと思いますが、ソロモンさんはどのような情報をお持ちですか? チェルノブイリは居住地まで放射性物質が拡散した初めての原発事故なので、今より正しい判断をすることは難しかったと思います。 しかしチェルノブイリで得られた情報を利用して福島の人々の健康を守ることや、風評被害を防ぐことは出来ます。 そのためにも「チェルノブイリでは」と言う時には、それなりの根拠を示す必要があります。 2011/9/27(火) 午後 9:31[ bloom@花咲く小径 ] 私は除染活動は科学的に必要ではないと判断される濃度以下であっても十分に行うべきだと考えています。 なぜなら他人の住居にゴミを撒いて「この程度のゴミなら無害だから大丈夫」などと言うのは全く失礼だからです。 それに塀の外からは「そのゴミで死ぬぞ〜」とか自分には関係無い分だけお気楽な煽りをする人とか、「ゴミの投げ込まれた家の人は出てくるな」とか無知であることを恥とも思わない人々が好き勝手な文句を言うからです。 そのゴミは私達が便利な生活をするために出したゴミですから、私達の税金で片付けるのが正義ですよね。 2011/9/27(火) 午後 9:40[ bloom@花咲く小径 ] > 「守谷から引っ越した8家族」には放射線の知識のある方はいらっしゃるのか? 引っ越した人の素性は知りませんが、話はバイオ系の研究者から聞きました。彼は、家のローンや職場もあり難しいが、可能なら同様に引っ越すと言っています。bloomさんも名前はご存じの方です > 一生のうちに煙草1本を吸っても排ガス1回吸っても... 確かに、bloomさんの地域はそうでしょう。高見の見物です。 しかし、茨城は震災地域で、建物などは福島市内よりも壊れました。一生のうちの「たばこ一本」では済みません。 私は年齢的に放射線を気してません。しかし、子を持つ親や、これから子供を産む若い女性は、毎日のことなので、かなり気にする人がいます。実際に放射線量を計測すると、狭い敷地の中でも10倍近くばらつきがあり、土や雑草を積み上げた場所や道路脇の側溝など、かなり高い数値が出るそうです。(知人(研究者)も実測しました。) 2011/9/27(火) 午後 10:00[ ソロモン ] 週刊誌の記事は読んでいないので知りません。私の身近な話題を元に書きこんでいます。これでも、ヘンな噂は省いて書いています。 > 塀の外からは「そのゴミで死ぬぞ〜」... このたとえの逆が、このブログそのものだと思います。つまり、自分は安全な場所にいて、放射線にピリピリしている地域に安全だ。。と外から言っている訳です。実際の計測データをお持ちなのですか? 少なくとも、こちらは身近な研究者(実測値を持つ人たち)との話で出たことを書き込みました。 2011/9/27(火) 午後 10:11[ ソロモン ] 一連のブログの中で、「つくば地区の研究者が逃げ出したという話は聞かない」ともありましたが、この頃、身近に逃げ出した人が複数いました。 また、ある東北大教授も、避難したと後から聞きました(現在は戻っています)。バイオ系の有名な方です。ドイツ人のレストランは本国からの退去勧告が出た後、閉店したままです。 私は週刊誌のように危険を煽るつもりは有りません。自分の目で見聞きしたことを書いています。 私自身は放射線を気にしていませんが、子供やこれから妊娠する方も含めて、絶対影響がないといえる疫学データなど無いと思います。10年以上の時をへて、今回の事故の影響の疫学調査をして、初めて実証できると思います。 なお、ここでの放射線の影響とは、すぐに体調を崩したり、がんになるリスクではなく、長期的にみたら、対照群に対して、発がん率がわずかに上がったり、あるいは過敏な人(そういう体質の人がいればですが)には影響があったりという話です。現時点では、影響が影響があるとは言えないが、逆に、影響ないとも言えません。 |
「時事問題(科学系)」書庫の記事一覧
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2013/6/22(土) 午後 11:35
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2013/4/16(火) 午後 11:29
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2013/4/4(木) 午前 0:36
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2013/1/20(日) 午後 5:52
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2013/1/11(金) 午後 7:38