安倍首相:汚染水対策は事実上の国際公約に
毎日新聞 2013年09月09日 21時27分(最終更新 09月09日 23時49分)
首相はプレゼン後の記者会見で「福島に言及することは直前で決めた」と語った。「首相の一言が非常に大きい」というIOC委員の助言もあった。ただ、「日本の首相として、彼ら(被災地の子どもたち)の安全と未来に責任を持っている。日本にやって来るアスリートの皆さんにも責任を持っている。必ずその責任を完全に果たすことを約束する」という決意は「首相のアドリブ」(同行筋)だった。
自民党幹部は「ここまで盛り上がって駄目だったら逆にまずかった」と述べ、招致に失敗すれば政権へのダメージは避けられなかったとの見方を示した。首相はリーダーシップを強調することで、長期政権への足場固めに成功したといえる。
8日、ブエノスアイレスから出演した民放番組で「7年後はどういう立場で(五輪を)ご覧になるか」と問われた首相は、「まあ、選手として出ていることはないと思う」と笑顔でかわした。【松尾良、宮島寛】