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1964年東京五輪の開会式で飛ばされたハトの子孫が、20年東京五輪でも飛ばされる可能性が出てきた。日本で唯一、前回のハトの直系子孫を飼育する日本鳩レース協会の山本雅嗣特別顧問(83)は9日、東京五輪の開催が決定したことを受け「7年後も、ぜひ子孫のハトを飛ばしたい」と明言。56年ぶりの夢に思いをはせた。
前回東京五輪のハトの血脈は受け継がれていた。「子孫のハトを飛ばすことは、ぜひ実現したい」。山本さんはそう言って、笑みを浮かべた。東京都調布市にある山本さんのハト小屋で飼育されている約100羽のハトは、ほぼすべてが“五輪バト”の子孫。「今は64年当時から13~14代目ぐらいかな。7年後にはさらにその子孫になるでしょう。あの時の子孫と確認できるのは、うちのハトだけです」。半世紀の時を経て、子孫バトが、ご先祖の雄姿を引き継ぐときが来た。
山本さんは、64年当時は日本鳩レース協会の会員として、開会式のハトを飛ばす計画に携わった。国から依頼されたのは1万羽。自身も15羽を提供した。開会式当日は、25人いたハトの扉を開ける係の1人。「開けたと同時にハトの羽ばたく音と観客の歓声が一体になって。あんな感動したことはない」。9月中にも同協会の会長に就任する予定の山本さん。「五輪開催が決まったのは本当に喜ばしいこと。純粋な平和の祭典として、ハトを飛ばすことを協会全体で協力していきたい」と話す。
実現への課題はあるという。20年五輪の開会式が予定される7月下旬は、レースバトを飛ばすには難しい季節だ。「7月から8月は訓練もできてないオフの時期。また、日本の暑さではハトが熱中症になってしまうので、屋外では長くても3時間が限界。さらに悪いことに、羽が生え替わって運動能力も落ちる時期なんですよ」と頭を抱える。前回五輪の開会式は10月10日。鳩レース業界では毎年11月に全国大会が開かれていることもあって、ハトの調整が仕上がっている時期だった。
それでも、山本さんは「7年もあるんだから、何とか実現できるよう考える」と前向き。20年の東京の空に、苦難を乗り越え、子孫バトが舞うことはできるか。
(2013年9月10日06時03分 スポーツ報知)
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