俳優の城田優(27)が、小説「オペラ座の怪人」が原作で世界的人気を誇るミュージカル「ファントム」に主演することが9日、分かった。スペイン人の母を持つ城田は、東京とマドリードの五輪開催都市争いに、くぎ付けになっていた様子。「東京五輪で世界に羽ばたく日本選手のように、僕自身も世界に羽ばたく俳優となれるよう精いっぱい努めたい」と決意を新たにした。
日本ミュージカル界で存在感を発揮している城田が、東京五輪の開催決定に大きな刺激を受けた。日本人の父とスペイン人の母を持つだけに、開催地争いは気が気ではなかった様子。「東京、マドリード、イスタンブール、どこに決まるのか興味深く見守っていました」と振り返った。
自身も五輪代表選手と同じく、世界に挑む。フランスの小説家ガストン・ルルーにより発表され、1911年にベストセラーになった小説「オペラ座の怪人」を原作とするミュージカル作品「ファントム」に主演が決定した。
仮面をかぶり、オペラ座の地下で生きていかなければいけない運命を背負い、自らを「オペラ座の怪人」と名乗る主人公のファントムことエリックを演じる。過去には俳優・大沢たかお(45)が同様の役を務めている。
城田は2010年のミュージカル「エリザベート」で史上最年少の24歳でトート役を演じ、「平成22年度(第65回)文化庁芸術祭『演劇部門』」で新人賞を受賞した。11年の「ロミオ&ジュリエット」も好評で、現在、再演中。今年6月には日本を代表するミュージカル俳優としてコンサート「4Stars One World of Broadway Musicals」に抜てきされた。
「『4Stars』という作品で世界最高レベルのミュージカル俳優の方々と共演をし、ミュージカル界の五輪ともいえる大舞台を経験することができました」と城田。「東京五輪で世界に羽ばたく日本選手のように『ファントム』を通じて僕自身も世界に羽ばたく俳優となることができるよう、精いっぱい努めたいと思います」と言葉に力を込めた。
[2013/9/10-06:00 スポーツ報知]