close
heightbar
CONTENTS

●化学物質過敏症とは?

原因となる物質と症状

化学物質過敏症を防ぐには





化学物質過敏症
化学物質過敏症とは?

化学物質過敏症とは、化粧品、芳香剤、塗料、殺虫剤、タバコの煙……などなど、身の回りにあるさまざまな製品に含まれる微量の化学物質が原因で、倦怠感、頭痛、吐き気、湿疹、不眠など、多種多様な肉体的・精神的な症状が現れる病気です。建材や塗料に含まれる化学物質が原因となるシックハウス症候群も、化学物質過敏症の一種とされています。特定の化学物質に大量に曝露された後、または、微量でも長期間にわたって曝された後に発症すると考えられています。

化学物質に反応する度合い(感受性)は個人差が大きいため、同じ環境にいても症状が重い人もいれば、まったく症状の出ない人もいます。また、症状が出る場合でも、人によって症状が異なります。こうした特徴があるため、「気のせいじゃない?」とか「大げさだ」といった、周囲の人たちの無理解に苦しむ場合も少なくないようです。

【病名として認められた化学物質過敏症】

医療機関が診療報酬を請求するときには、診療報酬明細書(レセプト)に病名を記載します。このとき、厚生労働省の病名リストに登録された病名を記載するほうが、保険請求しやすくなります。


化学物質過敏症については、医学的に統一した見解が確立されていないとして、厚生労働省は健康保険の適用を原則として認めていませんでした。


そんななか、2009年10月から「化学物質過敏症」が病名として認められることになりました。これによって健康保険が適用され、患者さん、医療者双方にとってのさまざまな負担が軽減されることになりました。



 
backnext

Copyright © Japan Medical Association. All rights reserved.