アマチュア界最高峰の肩を武器にプロに足を踏み入れたが、その壁は厚かった。だが、必ず乗り越える。D4位・小豆畑が今後の飛躍を誓った。送球に磨きをかけ、定位置を奪い取る。
「プロに入って力の差を感じた。アマチュアでは『スローイングがいい』といわれていたけど、その武器も最初は通用しなかった。でも、逆に長所にも伸びしろがあるとプラスに考えた」
小豆畑の二塁送球時の最速は1・78秒。平均でも1・8秒台を計測する。プロ野球界でも最も速いレベルだが、今季2軍での盗塁阻止率は・393(リーグ1位は中日・田中の・564)と、力を発揮しきれていない。そのため、肩に負担をかけない投げ方など、改良に着手。2軍でリハビリ中だった日高からはキャッチング、送球など助言をもらった。
「自分の野球人生でプロは最後のチャレンジと思っている。やるしかない」。決意を新たに鍛錬を積んでいく。 (西垣戸 理大)
■小豆畑 真也(あずはた・しんや)
捕手。1988(昭和63)年7月22日、岐阜県生まれ、25歳。長良高、中部学院大、西濃運輸を経て2013年D4位で阪神入団。捕球から二塁への送球が平均1・8秒台と強肩が売り。1軍出場はなく、今季ウエスタンで44試合出場、打率・159、0本塁打、1打点。1メートル81、83キロ。右投げ右打ち。年俸840万円。背番号「52」
(紙面から)