「ぼくの生まれた北海道へつれて行きたい」
「北海道のことを好きになってほしい」
恋人にそういわれたときから、とにかく旅行が楽しみでしかたなくて
「旅のしおり」をつくってみました。
「旅のしおりのつくりかた」なんてタイトルにしましたが
デザインのハウツーではなく、きもちの話をしますね。
大人になるとだれもつくってくれない
大人になると「さぁ旅行へ行こう」となっても
「旅のしおり」なんてだれもつくってくれませんよね。
学校の旅行には「修学旅行のしおり」が必ずあったけれど
いじめられっ子だった私は、修学旅行なんてぜんぜん楽しみじゃなかったから
ぎっしりつまったスケジュールをみて「うっ」となっていた記憶があります。
でも、それでも「旅行」と「旅のしおり」というセットは
私のなかに、趣のあるものとしてしっかり心に刻まれていて
当時はぜんぜんときめかなかった「旅のしおり」だけれど
大人になった今こそ、恋人とのはじめての北海道旅行にむけて
めいいっぱいときめく予定をつめこんでつくってみたいな、と思ったのでした。
「旅のしおり」のつくりかた
「みんなでお寿司を食べに行こうよ」
「おともだちと海鮮どんぶりを食べたい」
「ノルベサの観覧車にものりたいな」
「ぼくの母校の北海道大学をお散歩したい」
まずはふたりで「旅行でしたいこと」をゆっくりおはなしする夜があって
そのあとふたりで共有している Dropbox の
『北海道旅行』のフォルダに memo.txt をつくって
どんどんテキストにおこしていきました。
それをもとに私が Illustrator でデザインをつくって sample.jpg をいれて。
「しおりのサイズは?」
「A5!」
「いいねいいね」
「もちものリストでしょ、それからスケジュール」
「おみやげリストもね」
「そうだ、ふたりの手書きの字のメッセージものせようよ」
うんうん、こういうのがもう楽しい。
本文のフォントは、恋人の名前が「純」なので
モリサワフォントの「じゅん」にしてみました。
「しおりかわいい」の声
できあがった「旅のしおり」の写真を Instagram にアップしたら
「旅のしおりかわいい♡」
「ふたりのはじめてかわいい」
「ふたりだけの旅のしおり!いい!」
というコメントと Like の嵐。
旅行はまだはじまってもいないのに
このときもうすでにはー楽しかった、という達成感がありました。
やっぱり、核にあるものは「しおり」そのものではない。
これはメンタルなものなのだ、と思いました。
きもちをつくること
つくってみてわかったこと。
それは「旅のしおりをつくること」は
ただ「しおりをつくること」そのものだけではなく
旅行にむけての「きもちをいっしょにつくる経験」
だったよね、ということでした。
デザインをして組んでいるとき、私の旅行体験はすでにはじまっていたんです。
「しおり」ができあがるころには、すっかりスケジュールがあたまに入っていて
例えるなら、カンニングペーパーをつくっていたら
もうそんな紙なんかなくてもテストはばっちり、みたいな感じ。
(カンニングしたことないけど)
旅行から帰ってきてからもまた「旅のしおり」をひらいてみたら
思い出のながれの追体験ができて、好きな漫画をくりかえし読むタイプの私にとって
この「なんどもなんども、ふりかえることができる」という点がとても魅力的だと思う。
「しおり」をつくることは、きもちをつくること。
たのしみなきもちを、かたちに。
思い出のあしあとを、かたちに。
プロフィール
まみぺこ
まみぺこです。
「まみはおなかぺこぺこです」の略です。
5月23日生まれ。154cm。23区内。
ひきこもり。ひとりっ子。ひとり暮らし。
コーディングが大好きなWebデザイナーです。
広告系のWeb制作会社で働いてます。
えっちなことしかよくわかりません。
HTMLやCSSやフォントではぁはぁする性癖があります。
げんきえがお♡ わはー♡