08年北京「4位」のダルビッシュ【拡大】
野球・ソフトボール、が2020年夏季五輪の実施競技から除外されてから、一夜にして野球・ソフト側へ“朗報”が舞い込んだ。IOC関係者はこう断言した。
「野球は日本で最も人気のあるスポーツ。東京には充実した野球施設がたくさんあるし、日本がその気になれば、野球を実施するのは難しい話ではない」
現在、五輪の競技数は28と定まっているが、これはロゲ会長が2001年に就任して以来、五輪の肥大化に歯止めをかけるために固定した数字だ。1980年に就任した前任者のファン・アントニオ・サマランチ氏は精力的に拡大・商業路線を続け、84年には21競技、221種目だったのを2000年には28競技、300種目にまで増やした。
肥大化を懸念したロゲ会長は競技数だけでなく、参加選手は1万500人、実施種目は約300を上限に定めた。中核競技を決め、4年ごとの実施競技の見直しを推し進めてきた。
しかし、2期12年の任期を終えるロゲ会長の勇退で風向きが変わろうとしている。新会長の意向次第で実施競技数が増えることがあるというのだ。
増枠の可能性について全日本野球協会(BFJ)の内藤雅之専務理事は「われわれの方では正式な確認は取れていない」とだけ語ったが、世界野球ソフトボール連盟関係者は「諦めずに取り組みを進める」と意欲的だ。