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【モータースポーツ】

【F1】ベッテル圧勝! 今季3度目のポールtoウイン 今季6勝目、通算32勝

2013年9月9日 8時52分

第12戦イタリアGP決勝

 【モンツァサーキット(イタリア)L・バスコンセロス、柴田久仁夫】F1第12戦イタリアGPは8日、当地で決勝を行い、初日から絶好調のセバスチャン・ベッテル(26)=レッドブル=が今年3回目のポールtoウインで今季6勝目を飾り、通算32勝目を挙げた。獲得ポイントも「222」に伸ばし、2位に終わったランク2位のフェルナンド・アロンソ(32)=フェラーリ=に53ポイントもの大差を築いた。これで残り7戦をアロンソが全勝しても、ベッテルが全戦2位に入れば4連覇が決まる状況となった。3位はマーク・ウェーバー(37)=レッドブル=が入り、モンツァでの初表彰台を獲得した。

     ◇     ◇     ◇

 スタートした瞬間、ベッテルの今季6勝目は事実上決まった。53周のレースは一度もライバルに脅かされることなくチェッカーへ一直線。最後にギアボックスの問題に見舞われたが、それさえ快進撃を止めることにはならなかった。

 「赤いスーツを着た人はここで勝てないと大変だけど、それを打ち負かせて良かったよ。最後にギアボックスに問題が起きたが、ギャップがあったのでうまくペースをコントロールできた」。ティフォシと呼ばれるフェラーリの熱狂的なファンに埋め尽くされた表彰台の真ん中でベッテルは余裕の笑みだ。

 が、僚友ウェーバーもギアボックスの問題を抱えており、一つ間違えば大きな痛手にもなった。「実は金曜から同じような問題を抱えていた。でも交換するわけにもいかないしね。最後に問題が起きた時にはびっくりしたが、大きなギャップがあったから助かった」とベッテル。タイヤやクルマをいたわりながらも終盤には10秒以上の大差を2番手に築いていたことが、最後の最後にモノを言ったようだ。

 これで通算32勝目。現役最多だったアロンソに並び歴代4位タイとなった。これから続くシンガポール、韓国、日本のアジアラウンドは、ダウンフォース(気流でマシンを押さえつける力)が求められるレッドブルが得意とするコース。最高速が求められるやや苦手とするモンツァの圧勝は今後のタイトル争いに大きな力となるはずだ。

 「この2レースはすごく良かったが、シーズンを通して考えれば(ライバルと)すごく接近している。実際、完全なドライでポールを取ったのはモンツァが今年初だったしね。タイトルのことはあまり考えず、目の前のレースに集中していきたい」。ランク2位に53ポイントもの大差を築きながら、ベッテルは決して浮かれることはなかった。

 

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