福島第1原発事故:菅元首相「不起訴は当然の結果」
毎日新聞 2013年09月09日 22時14分(最終更新 09月09日 23時36分)
東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷容疑などで告訴・告発された当時の東電幹部や菅直人元首相(66)など政府関係者ら計42人について、東京地検は9日、全員を不起訴とした。
菅直人元首相は「事故の拡大を防止し、被害軽減のために陣頭指揮をとってきた。不起訴は当然の結果と受け止めている」との談話を出した。さらに「首相の所掌事務に関して取り調べを受けるのは相当でない」として、検察官の事情聴取要請を拒んだことも明らかにした。一方、海江田万里元経済産業相(民主党代表)は「法律に基づき適切に対処してきた」とコメントした。
東京電力は「多くの皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしていることを改めて心からおわび申し上げる。処分については、検察当局の判断であり、コメントを差し控えたい」との談話を出した。